近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds 体験レポ

近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds 体験レポ

2017年12月9日より、東京新宿にあるVR ZONE SHINJUKUにてサービスインしたチーム対戦型VRアクティビティ「近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds」の体験レポート。

VR ZONE SHINJUKU
新宿歌舞伎町にバンダイナムコエンターテインメイトが運営するVR ZONE SHINJUKU。本施設の新しいVRアクティビティ、「近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds」を体験してきた。

VR ZONE SHINJUKUの入り口
VR ZONE SHINJUKUの入り口。入場チケットは大人800円、子供500円。これ以外に体験したいVRアトラクションごとにチケット購入が必要。1DAY4チケットセットは4400円となっている。
今回紹介する「近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds」はチケットセットに含まれていないので別途2800円の体験料が必要となる。

センターコア
ゲートを入るとセンターコアと呼ばれる近未来感漂う、広々とした空間が広がる。

さまざまなVR体験コーナー
1F/2Fのフロアがあり、さまざまなVR体験コーナーがある。

チーム対戦型VRアクティビティ「近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds」を
今回は1Fの一角にサービスインするチーム対戦型VRアクティビティ「近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds」を体験。電波を発する電子機器類を含め、荷物をロッカーにしまって、ブリーフィングルームへ進む。アクティビティ全体の所要時間は約30分ほど。



ブリーフィングルーム
ブリーフィングルームにはモニターやプレーヤー登録端末などが設置されている。

ゲーム開始前にスタッフのガイドでルールが説明
ゲーム開始前にスタッフのガイドでルールが説明される。
ミッションはテロリストのアジトへ潜入し、敵を制圧すること!

最大で4名まで参加可能
参加者が2チームに分かれて戦う、フリーローム型(自由に歩き回る)VR、つまりは仮想現実の世界で戦うサバゲーってところ。アルファ、オメガと名付けられた各チームは最大で4名まで参加可能。今回は各チームにスタッフが1名入って、3人 vs 3人での対戦を行った。

スタート時点
仮想空間に構築されたフィールドは、スタート時点で壁で敵エリアと仕切られているので、ゲームがスタートしたらαチームはセットされている爆弾を撃って壁を破壊して突入する。逆にΩチームは突入してくるαチームを迎え撃つ。

テロリストを倒せ
味方はブルーのマーカー、敵はマスクをしたレッドマーカーで表示される。どちらもサイボーグチックで最初は敵味方の識別に難しさを感じた。

ハッキング端末
ゲーム開始から一定時間経過するとフィールド内にハッキング端末が出現するので、これに一定時間手をかざしてハッキングを完了するとチームに得点が加算される。

銃器の使用説明
銃器の使用説明も行われた。銃器はハンドガンタイプで、トリガー、グリップ底部に弾薬再装填のリロードボタン、そしてレシーバーエンドに光学迷彩を発動するボタンがある。

ハンドガン
ハンドガンのリロードはグリップボトムのボタン。

光学迷彩を発動
光学迷彩を発動すると敵から見えなくなる。その場から移動できないハッキング時などに使用すると効果が高いそう。また、光学迷彩時に偶然被弾してもダメージを食らうので注意。

戦闘不能
全プレーヤーは、ボディに3発、あるいはヘッドショット1発で戦闘不能になる。戦闘不能に陥ったらフィールド内のリスタートポイント内に移動して一定時間待機すると復活できる。

移動に関してはかなり制限が厳しい
安全面とステルス行動をテーマにしているということもあり、移動に関してはかなり制限が厳しい。普段歩くよりもゆっくりとした移動のみが許される。走ったりするとペナルティが課され、視界外でも敵から位置がバレてしまったり、リスタート時の復活時間が長くなってしまうので注意が必要。

アラートが表示
また、作戦区域外に出でしまったり、他のプレーヤーと接近し過ぎたりするとアラートが表示されるので、ただちに回避しなくてはならない。

ニックネーム
ブリーフィングの最後に端末にニックネームと身長、キャラクター男/女を入力してフィールドインする。

フィールドは奥行20m、幅11mほどの空間
フィールドは奥行20m、幅11mほどの空間。地面には白線でグリッドが描かれ、天井には60台のカメラがセットされてプレーヤーの装具にあるLEDマーカーを三点測位する。

位置測定用の足当て
まずは位置測定用の足当てを装着する。赤いライトを天井のカメラがトラッキングする。

端末一式を内蔵したバックパック
フリーローム型アクティビティなので、端末一式を内蔵したバックパックを背負う。これがなかなかの重量感。

VRゴーグルとヘッドセットを装着
さらに腰部(お尻の上あたり)と、ウィークハンドにも装備を装着、VRゴーグルとヘッドセットを装着して、最後にハンドガンが手渡される。このVRゴーグルもなかなかの重量感。アイピースによって視界はやや狭くなるが、実際にゲームが始まると視野の狭さは全く感じなかった。

ゲームブリーフィング開始
所定の位置に立って、ゲームブリーフィング開始。もちろん、仮想現実空間内での体験。
なんと自分の手足まで表示されている、もはや"電脳"や"義体"と言った言葉が現実味を増してくる。
そしてヘッドセットマイクでチーム内だけでの通信が可能。コミュニケーションを取って連携もできる。

草薙 素子
草薙 素子が登場して説明を始める。うわわ~電脳の雰囲気抜群!! もう興奮して何言ってたか全く耳に入ってこなかった(^_^;。

ゲームが始まると3Dで描かれたゲーム画面が全視界
ゲームが始まると3Dで描かれたゲーム画面が全視界に広がる。右を向けば右の視界が、上や下を向いてもまるで現実の世界のように画面がスムーズに動く。この没入感は凄い!!
目隠しして立って歩くのだから、最初はバランスを崩したりしないか心配だったが、全くそんなことはなく、普通に水平を保っていられる。
そして銃を向けた方向にレーザードットが点灯する。これも信じられないほどに正確。エイミングはアイアンサイトではなく、このレーザードットにて行う。

端から見るとこんな感じ
端から見るとこんな感じで何もない空間で戦っているが、実際には壁に隔てられた仮想空間で戦っている。

VR空間内
VR空間内には壁や障害物があるので、敵と近くても見えないことも。壁際から体の露出を最小にして撃ったり、しゃがんだりしてもOK。建物の角に隠れて待伏せするのもあり。

ゲーム時間は約8分程度
ゲーム時間は約8分程度。ただそんなことを気にしている暇もなく、ガンガン敵と撃ちあう。慣れてくればヘッドショットを狙っていける。そして一定時間で出現するハッキング端末でハッキングを実行。

ハッキング中のプレーヤー
ハッキング中のプレーヤー。

光学迷彩が発動可能
一定時間が経過すると光学迷彩が発動可能となるので、タイミングよく使用したい。ハッキング中に発動するのがおススメなのだそう。

今回のチーム分け
今回のチーム分けはなんと敵チームにアームズマガジンさんと、4Gamerさんが!!
こ、これは負けられない戦いだ~。しかもゲーム慣れしている4Gamerさん、上手い!!
しかし、チームメイトと連携を取って、サバゲーマーの意地を見せチーム勝利!! しかもMVPもゲット!

ゲームの成績
ゲームの成績は公式サイトのリザルトから、プレー日時を指定して後から閲覧可能。
チームランキング7位、個人成績 Aクラス、19キル、8デス、ヘッドショット10回、ハッキング2回という結果だった。


対戦型VRは新たなシューティングゲームジャンルとなりえるか?

本アトラクションを体験した感想は、想像していたよりも没入感は高く、プレーヤーのトラッキング、銃のエイミング精度共に高く、現実の空間で戦っているのと変わりなく感じた。
空間は実際に20m×11mとのことだが、仮想空間内ではもっと狭く感じた。小屋一つ囲んでの戦闘と言ったイメージだ。それでもゆっくりしか移動できないので、それほど狭さは感じない。
むしろサバゲー感覚でいると、ゆっくり移動することにストレスを感じた。慣れないとすぐにクイックな移動をしてしまいがち。
またヘッドセットやバックパックが重いからか、しゃがむ動作を忘れていた。次回体験するときは姿勢についてもいろいろ試してみたい。

射撃時にはハンドガンに内蔵された振動ユニットが作動する。振動自体はゲーセンのシューティングゲームのようなカコン、カコンという軽いリコイルだが、VR空間内だとこの感触が増幅されてもっとリアルに感じるのは面白い。
ただ、背後などの死角から撃たれた場合、サバゲと違って痛みを感じないので、被弾したという認識が薄い。もちろん被弾時の映像・音響演出はあるのだが、実際にBB弾を撃ちあうサバゲーと比べると物足りなさを感じる。装具に被弾振動機能を設けたり、弾が耳元をかすめる音や、壁にビシバシあたる恐怖は音響などでもっと向上させられそう。


開発者のお三方。左から、タミヤ室長、プロデューサーのローム・チャールズ氏、コヤ所長。
貴重な開発秘話を伺えた。コヤ所長は経験豊富なサバイバルゲーマーでもある。


フリーロームVR対戦は、まず、ルールの判定が正確だということ。サバゲーでのゾンビ問題というのは仕組み上発生しない。相撃ちの判定も完全に公平なので、0.1秒でも先に弾を当てれば勝ちとなる。
全ての結果をデータ管理できるので、プレーヤーの技量分析も容易だ。

次にフィールド構成が自由自在だということ。今回の攻殻機動隊ARISE Stealth Houndsでは現在1種類のマップしかないが、今後いくらでもマップを増やしたり、アレンジすることが可能だろう。
マップの広さや参加人数は実際の空間サイズに影響されるが、技術上は拡大することが可能とのこと。
また、空間の立体化という点でもVRの特徴を生かして平面に居ながらにして、あたかも高所に移動したかのような演出も可能なのだそう。

それ以外にもロジコマをフィールド内で移動させたり、監視カメラをハッキングして敵の位置を把握したりと言った要素も検討していたそう。手榴弾や地雷設置などもVRならではの要素として追加できそうだ。

もちろんSF的な映像演出の派手さ、激しく爆発したり、光学迷彩で消えるといった要素は、これまでのサバイバルゲームにはない魅力だ。


対戦シューティング型のアクティビティというジャンルで考えると、普段プレーしているサバイバルゲーム、光線銃を使用したサバゲー、FPS等のシューティングゲームに、今回体験したフリーロームVR対戦が加わる形と言えるだろう。
ライド型VRに比べると機材面ではまだ発展の余地がありそう。ヘッドセットやバックパックはもっと小型軽量化して、より自由に動きやすくなるはずだ。

もちろんVR対戦が進化したとしても、これまでのサバゲーやシューティングゲームが無くなるわけではない。それぞれに魅力があり、固有の楽しさがある。

開発者の方々がおっしゃるには本アクティビティはフリーローム型VR対戦のノウハウを貯めるというテーマもあるそう。今後さらに進化したVR対戦アクティビティへと展開することを期待したい。

とにかく、この没入感は体験してみなければわからない!!
とても楽しいアクティビティなので、ぜひサバゲーマーの皆さんにも一度遊んでもらいたい。


「友達と一緒に攻殻機動隊を楽しんでよ~!」

VR ZONE SHINJUKU
東京都新宿区歌舞伎町1-29-1
営業時間: 10:00~22:00(最終入場時間21:00)
TEL: 03-3200-8076
公式サイト: https://vrzone-pic.com/

2017/12/10

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