NOVEL ARMS Presents 葉隠訓練6

NOVEL ARMS Presents 葉隠訓練6

Report: 葉隠実行委員会

射撃が上手くなりたい! サバゲーで強くなりたい! そんな有志から始まり、SATマガジンでタクティカルテクニックを紹介する『サバゲ葉隠』の連載を2008年11月号から開始し、2011年10月には誌面から出て葉隠マッチ、葉隠訓練を毎年開催しています。
そして6回目となる葉隠訓練が10月28日(土)〜29日(日)に千葉市にあるAirsoft Zone DELTAの多目的フィールドで開催されました。

インストラクター:トモ長谷川
インストラクター:トモ長谷川
シュアファイア社公認インストラクターであり、サンダーランチ、ポール ハゥ氏やケン ハッカーソン氏など数々のタクティカルスクールの受講歴をもち、『コンバットマガジン』『SATマガジン』で記事を寄稿しているトモ長谷川が葉隠訓練のインスタラクターを務めます。その銃の知識と腕前は日本トップレベルを誇ります。

プロたちのテクニックを伝授
トモさんがアメリカで受講したプロたちのテクニックを伝授してくれます。
柔道、剣道など“道”とは違い「型」に嵌めることはありません。「型」に嵌めてしまうと突発事象に対応できなくなる可能性があります。『葉隠』では、『速く、正確に当てる』と至ってシンプルなコンセプトです。

基本姿勢は丁寧に教えてくれます
もちろん、体のスタンスや銃の構え方、体にあったストックの長さのアドバイス、相手から撃たれ難いように肘を立てない、頭を傾けないなど基本姿勢は丁寧に教えてくれます。
とにかくターゲットに必ず当てることが最重要とのこと。トモさんいわく「自分流でも速く、精確に当てられればOK」とのことです。練習あるのみです。

実戦を模して訓練
射撃は基本、実戦を模して訓練します。簡単にいうと自分の身はできるだけ隠し、反撃されにくくすることです。
そのため、射撃訓練はラインを超えないようバリケード越しからの射撃になります。

ハイ、ミドル、ロー
またハイ、ミドル、ロー、そして左右とあらゆる姿勢から射撃ができなければいけない。敵から反撃されないようすぐに姿勢変換して射撃しなければならない。
そして大切なのは自分が何秒くらいで撃てるかを把握すること。そのためにタイマーが必須です。タイムによって自分の実力、上達が初めて分かります。

初めての受講者が半分近くいました
今回は初めての受講者が半分近くいました。バリケードから身を隠しつつ射撃することはサバゲーでいつもやっていても制限タイム内に当てる! なんてやったことがない方がほとんどです。最初は苦労しても、すぐに上達していました。しかし、一つ新しいことが加わると前に習ったことを忘れてしまう。これはもう体で覚えるしかありません。

当てれるスピードで動く
サバゲー中、ずっと動かないということは、まずないでしょう。動きながらでも当てなければならない。止まってはダメです。歩きながら当てなければならない。走るのではなく、当てれるスピードで動くのです。
また歩き方にもコツがあります。

モンスターバリケード
あらゆる体勢から射撃ができるように練習するためにはモンスターバリケードが一番最適でしょう。ちなみに、これらのバリケ機材はAirsoft Zone DELTAのフィールド設備を使用しています。
皆さん、1分以内で撃てており、非常にうまかったです。
私が初めてやった時は枠にビシビシ当たるわ、左構えでは狙えなかったりと、1分超えていました。


射撃力の向上の練習は必要ですが、反撃してこないターゲットでは、敵から自分の露出面積が最小となっているかは、わかり難いものです。そこでスタッフ相手に反撃されないように正確に胸を撃つ練習をします。この状況では、奥の敵はまだ相手が見えていません。受講生からは敵の右腕が見えています。しかし撃つのは胸です。反撃を受けずに胸を撃つのは難しいです。


撃たれるかもしれない! となると途端に今まで習ったことを忘れてしまいます。腰が引ける、足が、肘が出る、頭が傾いてしまう。この場合は銃口より向かって右側、頭と腕が先に敵に見えてしまい反撃を喰らってしまいます。



撃ち合う場合、個々の射撃力が高い方が有利です。射撃力が同レベルだったら数が多い方が有利です。訓練2日目はフォーメションを組んでの練習になります。


そして、より実戦的な訓練に移ります。バリケード越しに撃ち合うフォース オン フォースを行いました。1対1、1対2、2対2、3対3と人数、組みを変えて練習します。


2対2では敵が出てくるのはバリケードの左右の端の2ヵ所のみなので、お互いでカバーします。体勢、連携がすぐに崩れるし、習ったことをすっかり忘れ、突っ込んでいるだけで、狙ってもいません。


「肘が出てる!」「頭が傾いているぞ」「足が先に出てる」とトモさんに言われても自分ではなかなかわからないもの。そういう時はトイレの鏡で姿勢チェック。トモさんが矯正してくれます。 ※特別に施設の許可を頂いて行っています。


また壁を使っての姿勢矯正も行いました。トイレや壁でもタクトレができるんですね!


最後に訓練の成果を実戦で試します。Airsoft Zone DELTA様のご好意で、特別に2、3回ゲームをさせていただきました。


結果は……散々でした。やはり今まで習ったことが実戦になると、頭が真っ白になったようです。お互いカバーどころか気がつけば、バラバラになっていました。
何事も簡単にできるわけではない。強くなるために一旦弱くなるということは武道でもよくあること。繰り返しの練習が必要なのです。

外から訓練の様子を見ることが
多目的フィールド
訓練会場となったAirsoft Zone DELTAの多目的フィールドは16 X 10mあり、葉隠訓練には最良の場所でした。またビニールで区切られているので、外から訓練の様子を見ることができます。
今回、Airsoft Zone DELTA様のご協力で最高の環境で訓練することができました。森下店長、ありがとうございました。

葉隠マッチの開催を予定
28日(土)は17名、29日(日)は16名もの方が集まりました。遠いところは大阪、名古屋、奈良、新潟から『葉隠訓練』のために駆けつけてくれました。
今後もここで練習会やミニ訓練を開催していきたいと思います。

そして来年4月には訓練の集大成、葉隠マッチの開催を予定しています。

2017/10/30


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