Eタイプ シルエット ターゲットを作ってみた!

Eタイプ シルエット ターゲットを作ってみた!

ハイパー道楽のレビュー用途として、Eタイプ シルエットターゲットをエアガン用にアレンジして作ってみた。
Eタイプ シルエットターゲットは米軍をはじめ、NATO諸国の軍隊でも使用されるマンターゲットだ。
1913年に規格化され、軍隊で使用される最も古いアイテムのひとつと言われている。現在では様々な亜流の形状が各国軍隊で使用されているが、一番なじみがあるのは米軍で使用される形状で、古くは紙や木製だったが、現在ではポリエチレン樹脂製のものが使用されている。

E-Type Shilhouette Target.
E-Type Shilhouette Target. photo: billstclair.com

Eタイプ シルエットターゲットのサイズ
このEタイプ シルエットターゲットを参考にエアガンで撃って遊べるスチールプレートターゲットを作ってみた。鉄板で作ることで耐久性も高く、着弾時の音もわかりやすい。カラーはグリーンかODにすることで白いBB弾が見えやすいようにしてみた。

サイズは米軍の規格に準拠して、幅19.5インチ(約50cm)、縦40インチ(約100cm)、ヘッドの幅は8.5インチ、ボディセンターにはリーサルショットプレイスメントの10インチサークル、ヘッド部中央には3インチ×5インチのインキャパシテイティング・ショットゾーンを描いてみた。あとはボディ下部にモビリティキルゾーンの台形もあるが使用頻度が少ないのでこれは省いた。

1.6ミリ厚の鋼板をレーザーカット
図面データを起こして、1.6ミリ厚の鋼板をレーザーカットして製作。プレートだけの重量は約6kg。これを支えるスタンドを作るのに苦労した。最初は4センチ角の木材で作ってみたが、重さに耐えきれず、屋外に設置する場合に風の影響で倒れやすいなどの問題もあり、3cmスチール角パイプを溶接して作ることにした。

試作1個目のターゲットとスタンド
試作1個目のターゲットとスタンド。スタンドを含めた全体の高さは約180cmに設定している。
カラーは自衛隊指定のODカラー(日塗/マンセル)で塗装しているがこの塗料はかなり単価が高い。

角パイプの溶接スタンド
角パイプの溶接スタンドはかなり頑丈で四隅にあけた穴にペグを打てば風で倒れることもないが、支柱も含めて170cm強のスタンドは運搬にかさばって大変なので、支柱分離式のスタンドベースを作ることにした。

L型のアングルと角パイプ
L型のアングルと角パイプを溶接した、よりコンパクトなターゲットスタンド。中央の角パイプに2×4の木材を差し込めるようにし、支柱の高さを任意でカットできるようにした。これなら運搬時はスタンドと支柱を分離できるので便利。ただ、H型に溶接されているのでそこそこかさばるうえに製作工数もかかるのでより簡易なスタンドを作ることにした。

組立式のターゲットスタンド
組立式のターゲットスタンド。肉厚のV字に曲げた鋼板と角パイプを組み合わせてボルト止めの方式に変更した。

分解して省スペース
分解して省スペースに運搬できるので便利。それでも重さは5kgほどあり、プレートを支える十分な重量がある。必要であればJ字ペグを打って地面に固定すればOK。


裏側はこんな感じ。上下2か所のネジで固定。音を響かせるため、支柱とプレートは密着させずに、少し隙間を開けている。

Eタイプシルエット
基本的に今後の実射レビューではこのEタイプシルエットを使っていくことで、サバイバルゲームでの使用を前提とした命中精度や弾道がわかりやすくなると思う。これらターゲットはいつもレビューで利用させていただいている東京サバゲパークや、バトンレンジ、AREA41のシューティングレンジに設置されているので、皆さんも遊びに行ったときに海兵隊になり切って撃ってみて欲しい。

電動ガンならば、30mで10インチサークル、40mでマンターゲット上半身にまとまるようであれば、優秀な集弾性能と言える。実際に自分のエアガンがどのくらいの命中精度なのかを知る指標になればと思う。

またニーズはあまりないと思うが、もしこのターゲットが欲しいというショップさんやフィールドさんがあれば、別途見積・受注製作するのでお問い合わせフォームやSNSのダイレクトメッセージなどでご連絡いただければと思う。

2020/06/18

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