最新カモフラージュ「マルチカム」迷彩服特集

最新カモフラージュ「マルチカム」迷彩服特集 【アイテム レビュー】

クレイ・プレシジョン社が開発した最新のハイテク迷彩「マルチカム」。数年前より話題にはなっていたが、入手が困難だったり、高価だったりと、ゲームで使うにはどうも、という状況から最近では一般市場にも実物生地を使用したクオリティの高い商品が出回り始めた。価格もこなれてきたので、今回は首都圏に店舗を構えるミリタリーサープラスショップ「ファントム」さんのご協力を得て、米アトランコ社のTRU-SPECブランドのタクティカル・レスポンス・ユニフォームを中心にレビューして見たいと思う。

ちなみに一般的にクレイ・プレシジョンの実物生地を使用したものをマルチカムと呼び、レプリカ生地を使用したものをマルチカモと呼んで区別しているようだ。

まずはジャケットとパンツはアトランコ社のTRU-SPECブランド。もちろん実物のクレイ・プレシジョンの生地を使用している。


商品解説ムービー


まあ、とにかく写真を見てもわかるようにカモフラージュ効果は高く汎用性もある。日本の植生で最大効果を発揮するといわれている森林に特化した自衛隊の2形迷彩とはコンセプトが違う。
ナイロン50%、コットン50%のリップストップ生地を使用している。
リップストップは日本ではオールシーズンといっても良いほど万能だ。ただし冬は厚手のインナーを着込むべし。

襟はスタンドカラーで首を保護しやすいので、ゲームにも向いている。
襟止めはベルクロを使用しているので使いやすい。
ジャケットのフロントはジッパーとベルクロ留めとなっていてボタンより扱いやすい。ジッパーは下からも開けることが出来る。

マルチカムパターンは繊細な感じがしてカッコイイ!!
二の腕部にMULTICAMの制式ライセンスの証拠であるタブがある。

レプリカ生地に比べて洗濯後の色落ちが少なく、縫製も耐久性に優れているという。レプリカ生地は洗うとすぐに白くなってしまうようだ。

この耐久性が迷彩服には重要なポイント。
胸ポケットは斜めに取り付けられていてアクセスしやすい。ここもベルクロ止め。
二の腕部分にもポケットが設置されている。
そのポケットにはベルクロが縫い付けてあるので、ベルクロ対応の各種インシグニアを簡単に貼り付けられる。
写真はIR識別パッチ付の血液型、ネイビーシールズパッチ、チーム3パッチ、アメリカ国旗などを装着している。


ひじ部分にはクッションパッドを差し込むためのポケットがある。
袖はやはりベルクロ。旧タイプのボタンに比べて素早く閉められるし、調節がしやすい。


パンツもTRU-SPECのタクティカル・レスポンス・トラウザー
太もも部分のポケットに加えて、脹脛サイドに小さめのポケットが追加されている。

膝部分には肘と同じようにパッドを入れるポケットがある。


↑パンツも同様にマルチカムの制式ライセンスタブ。

ちなみに、最近腹回りが気になるYASはSMALLでは着れなくなりそうなのでMEDIUM-REGULARをチョイスした。しかし、股下が82cmとかなり長いので(SMALL-REGULARでも81cmもある)、MEDIUM-SHORTサイズが欲しいところ。
裾上げしてもいいんだけど、膝当て補強部分がそもそも膝に当たっていないという...orz。
尻部分も立体裁断で着やすい。
太ももポケットはベルクロ止め+コードで絞り込むことも出来る。

グローブはこれも定番のOAKLEY(オークリー)のFactory Pilot Glove。
マルチカムに良く似合う。

カーボン製のナックルガードが装備されており、ゲームで被弾するととても痛いナックル部分をガードできる。グリップ感も良く効いており、ベンチレーション効果もあいまって非常に快適だ。

ブラックカラーもある。
首回りはさらにアラブスカーフ、いわゆる「シュマグ」を巻いて首から頬にかけてガードを高める。

ちなみにこのシュマグ、一般的なファッションとしても人気が出てきたようで、カジュアルアイテムとしてもオススメ。
マルチカムにマッチするヘッドギアはやはり、ベースボールキャップではないかと思う。キャップって頭が小さく見えるのでシルエットがカッコよくなるんだよね。

写真は米クレイ・プレシジョン社から輸入したオリジナルのPマークが付いたロゴシューターキャップ
バリエーション違いとしてマーク部分がベルクロになったものもある。
YASはこのベルクロバージョンを買った。

つばの裏、頭頂部、後部のストラップ部分もベルクロになっていて、IRパッチやミニLEDライトなどを装着可能。
つくりも類似品に比べて厚みがあり重厚だ。
パンツのベルトはブラックホークのCQBレスキューベルト

カラビナとかをぶら下げるとそれっぽいかも。

ジャケットの裾をパンツに入れるのが流行りらしい。うーん、お腹が気になるので抵抗感あるなぁ。
ゲームでの必需品、ニーパッドはブラックホークのネオプレーン・ニーパッド。感触がソフトなので、膝を痛めにくい。ストラップもベルクロ留めで簡単確実だ。


ブーツはこれも定番のMERRELL(メレル)のソウトゥース

ショートブーツだが、くるぶしまで覆われており、ソールもビブラムなので汎用性が高い。
特殊部隊でも使用例が多いブーツだ。

パンツの裾はブーツに入れないのが流行り。
ショートブーツだとそもそも入れられないしね。
さて、マルチカムで悩むのがポーチ類をどのようにするか。従来のALICE装備であるピストルベルトとY形サスペンダーではせっかくのマルチカムがもったいない。
今回はコンパクトなプレートキャリアとチェストポーチを紹介する。

左の写真はタクティカルパフォーマンス社のプレートキャリア(マルチカム)

もちろん実物生地が使用されている。
PALSウェビングなので、MOLLE系のポーチ類が装着可能だ。

胸部と背中にミディアムサイズの防弾プレートを差し込むことが出来るようになっている。
こちらもタクティカル・パフォーマンス社製のバトル・ストライク チェスト・ハーネス

あらかじめポーチが装備されており、M4やAK系のマガジンが挿入できる。
脇のポケット内側にはベルクロが張られているので、写真のようにピストルポーチとしても使用可能だ。


↑背中はこんな感じ。
5月の新緑のフィールドでもご覧のようにマルチカムは効果を発揮する。

マルチカム迷彩の登場する映画では「トランスフォーマー」が有名。



で、東久留米市のファントムに取材にいったついでにYASも買っちゃいました。マルチカム!!

とりあえず、TRU-SPECの上下とクレイのベルクロキャップを3点セットで。
オークリーのグローブや、プレキャリも欲しかったけど、もうお金がないので、泣く泣くあきらめることに。

袖にインシグニアとかもぺたぺた張りたいし、これからが楽しみ。

実際にネイビーシールズやグリーンベレー、日本でも空挺が使用しているというウワサもあるとか。

レプリカも沢山出回っているけど、生地の品質を考えるなら正規品のTRUがオススメ。
皆さんもマルチカム化計画、いかがでしょうか?

2008/04/29


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