サバイバルゲームのマーカーについて

サバイバルゲームのマーカーについて

先日、サバゲー用のマーカー紹介記事をアップしました。
その記事の冒頭、「基本自前のマーカーを用意しておくのがサバゲーマーとしてのマナー」と述べたところ、「そんなマナーは聞いたことが無い」というご意見を頂きました。

ツイッター上で自分の考えを述べ、皆さんの意見を求めたところ、多くの方からご意見を頂いたので、今回、ここにまとめておこうと思います。

サバゲーとマーカーの経緯

日本でサバイバルゲームが遊ばれ始めた1983年頃から有料フィールドが一般化する2000年代までは敵味方を識別するカラー腕章、つまりマーカーは各自持参するものでした。
何にもない山林や、河川敷でのゲームがほとんどだったこの頃、初心者や忘れたプレーヤーのために、カラーのビニールテープやガムテープを用意しておくのは主催者やチームリーダーの役目でした。
ゴーグルやエアガン同様にマーカーは、趣味として始めるなら自分のものを用意しておくよう、先輩プレーヤーが新入隊員に教えるといったこともありました。

有料専用フィールドでゲームをするのが主流となった現在、フィールドではそれらのアイテムはレンタルすることができるようになりました。エアガン、ゴーグル、ウェアにマーカー、手ぶらでフィールドに行っても不便なくゲームができるようになったのは、サバゲーが一般化した証でもあります。

ただ、現在においても有料フィールドで専用マーカーが無く、ガムテープで代用しているフィールドがあるのも事実です。

そういったときはそのフィールドで許可されるのであれば、私は自前のマーカーを使用するようにしています。その理由は...

・もったいない、ゴミが出る
・巻きにくい、ベタベタする
・みんなでテープを回すので時間がかかる

自前のマーカーを使うことで、フィールドの負担も減りますし、円滑にゲームがスタートできるのがメリットだと思います。

もちろん、フィールドで公式のマーカーが用意されている場合は、そちらを使用しますし、フィールドでルール化されている特殊な色のマーカーやLEDマーカーなどは、もちろんそれを使います。
また、マーカー自体をチェックインの証としているフィールドもありますので、そのような場合は指示に従うのは当然です。

こういった過去からの経緯もあって、自前のマーカーを持参するのは一人前のサバゲーマーとしてのマナーだと私は思っていました。

ところが、この「マナー」という言葉に違和感を覚えたという方が少なからずいらっしゃいました。
「そんなマナーは聞いたことがない」
「マナーという言葉の使い方がおかしい」
「持っていな人はマナー違反なのか? 持っていない人に失礼だ」
「むしろ自前のマーカーがマナー違反」

といったご意見です。

「マナー」という言葉、辞書の意味では『態度。礼儀。礼儀作法。』となります。
ここで私が言っているマナーというのは、マナーが美しい、良いマナー、という意味で使用したのですが、どうやら、その言葉を「守らなければいけないルール」、と誤解されたのかもしれません。

マナーという言葉の意味をどう解釈するかは人それぞれで幅があるのかもしれません。
例えば、『ハンカチを持って外出するのは大人としてのマナー』、このようなニュアンスでマナーという言葉を使用しています。心掛けや、嗜みとも近いでしょうか。
ですので、フィールドの用意してくれたガムテープを使用しても、それが違反だと言うことではありません。

いろいろなことを考えて、使い捨てにならないマイマーカーを持参することは、サバゲーマーとしての良いマナー(態度、礼儀、作法)だと思いませんか? そんな気持ちが込められています。
これはエコバッグやマイボトルにも通ずるものがあるのかもしれませんね。なんでもお店の用意したものを使うのではなく、リユースできるものを使っていこうという気持ちは大切にしたい配慮や気遣いなのではないでしょうか。そしてその配慮や気遣いこそが本来のマナーの意味だと思うのです。

もちろん今回、
「マナーどころかサバゲーマーとして常識だと思う」や、
「当たり前のことだと思っていた」
「単なる言葉の揚げ足取りだから気にしなくてよい」
「正しい意味でマナーという言葉を使われているのを見て気持ち良かった」
というご意見も頂きました。

自前のマーカーを用意しておくことはサバゲーマーとしてのマナーか? ということは、マナーという言葉が様々な意味で受け止められるという点も含め、意見が分かれるところ、ということが今回の一件でわかりました。
これら双方の意見は尊重されるべきものです。そして、これらの結果を考慮し、冒頭のマーカー紹介レビューは表現を変更することにしました。


合わせて、アンケートでマイマーカーを持参するかどうかのアンケートも行いました。
その結果、1101票中、67%の方が「使う使わないかはともかく、持っていく」と回答がありました。
マナーかどうかという問題とは別に、多くの方が、マイマーカーの便利さや必要性を認識しているということでしょう。

マーカーは高くても2,000円以下です。本格的にサバゲーを続けられる方であれば、1セットもっていても荷物になるものでもありませんし、あれば便利なものですので、揃えておきたいアイテムだと思います。

ここまでが一連の流れの説明となり、以下は今回頂いたご意見の中からマーカーにまつわるテーマを取り上げたいと思います。

マーカーはフィールドが用意するもの?

有料フィールドが、サービス向上の一環として公式マーカーを用意するのは素晴らしいことだと思います。
ご意見の中には
「公平性を期するために、フィールドが用意したマーカーを使うべき」
「自前マーカーで色褪せたものや細いものを使う不届き者がいる」
といったものがありました。

視認性が著しく劣る自前マーカーを意図的に使用するのは論外です。それはゾンビ行為と一緒でルール違反です。それを理由にマイマーカーを不可とするのはあまりにも酷でしょう。

公平性という点についてはその通りだと思います。わずかですが、マーカーの幅5mmが敵の発見や勝敗に影響するかもしれません。だからこそ、フィールドにはぜひ、しっかりとした公式マーカーのご用意をお願いしたいと思います。
ただし、その導入はあくまでフィールド運営者の裁量であって、自前マーカーを使ってOKとするならば、それはそれで自由なルールと捉えて良いでしょう。

ガムテープはあくまでマーカーの代用品に過ぎないと思っています。フィールド側もそれは承知していて、自前マーカーの使用を許可しているところがほとんどかと思います。

ただ、ガムテープ派の方もいて、以下のようなご意見がありました。
「ずれ落ちなくてピッタリ巻けるから好き」
「ガムテープを皆と巻いている時にコミュニケーションをとるのが好き」
「腕のみならず、背中や銃にも貼れる」
専用マーカー、ガムテープ双方にメリット・デメリットがあるのですね。

マーカーはどのようなもの? 付ける場所は?

ご意見の中には
「マーカーのサイズや付け方の基準はないの?」というものもありました。

確かにこれまでサバゲーのマーカーを規定した全国統一ルールは無かったと思います。

マーカーのサイズは、昔からの経緯で、一般的にビニールテープ幅以上であることが多いです。
その幅は約2cmです。あまりにも太すぎても変ですから、概ね2cm〜5cmの範囲であれば視認不足になることはまずないと思います。

色は一般的に赤と黄色が使用されます。赤より黄色のほうが波長が短いから目立つ、という方がいますが、正直そこまでこだわる必要はないかと思います。どうしてもというならば午前午後でチームカラーを変えれば良いでしょう。

次にマーカーを装着する際の位置ですが、最低でも両上腕に装着するのが一般的です。
インドアやCQBフィールドなどで、バリケ下穴からの視認性を重視して、両足首にも装着するというルールもありますし、味方からの誤射を避けるため、それこそガムテをヘッドギアの後頭部や背中に貼るプレーヤーもいます。増加する分にはそれはそれで個人の自由ではないかと思います。

一方で、ギリースーツの場合のマーカー装着はとても難しいと言えるでしょう。ギリーでマーカーの視認性が落ちてしまうことがあります。不安であればフィールドマスターに確認するのが良いと思います。

また、マーカーを装着しないというルールのゲームもあります。
敵味方を識別しにくくなりますが、これはこれで緊張感があって楽しいのです。
コンセプトゲームなどでチームユニフォームを合わせる場合もマーカーを省くといったこともあります。

マーカーは必ず装着しなければならないもの、ということでもありません。
そのときのゲームルールに応じて参加者が納得できるならば、フィールドマスターの裁量で決定できる、このくらいの融通さがあっても良いのではと思います。

最近ゲームを見ていて気付いたのは、マーカー以外にカラーの付いたアクセサリーを装着しているプレーヤーが意外に多いということです。
黄色チームなのに赤いホルスターを付けていたり、ガンアクセサリー、ウェアの差し色などなど、昔はサバゲーウエアと言えば目立たない迷彩服が一般的でしたが、最近はサバゲーの幅も広がりスポーツ感覚で遊ぶユーザーも増えました。
マーカーのサイズや付け方以上に、そういった身に着けているものの中にも、誤認させるようなものが含まれないかを改めて確認するのも良いかと思います。

ただ、どんなマーカーや装備でも、視認性を完全なイコールコンディションにすることは難しいと思います。また、フィールドごとに遊び方に多様性がありますから、全国統一ルールというものも難しいでしょう。どこまでを許容するかは各フィールドの判断に任せるべきことと思います。

長々と書きましたが、これを機に、サバゲーにおけるマーカーについて皆さんが考えるきっかけになってくれればと思います。

ハイパー道楽 YAS


2019/06/20