『作戦司令部の意思決定─米軍「統合ドクトリン」で勝利する』

この本は、米軍が長年かけて作り上げた統合作戦司令部の意思決定プロセス「統合ドクトリン」を初めて解説したものです。著者の堂下哲朗は海上自衛隊の艦隊司令部や米中央軍司令部をはじめとする統合作戦の現場で数々の計画と実行を経験し、自衛隊にあって「統合作戦」研究の第一人者として知られています。

海上自衛隊在職中に作戦運用に関わる配置を多く経験させていただきましたので、その総まとめのような気持ちで書き綴ったものです(堂下哲郎)

組織は規模が大きくなると、状況に柔軟に対応できなくなります。それを回避し、迅速性、独創性を発揮できるような意思決定の手法を提示したのが、米軍の「統合ドクトリン」です。その計画手順は、非常に論理的で、高度に体系化されたものです。

米軍は早い段階から、意思決定の標準化したプロセスを開発し、改善してきました。この「標準化した意思決定プロセス」により、作戦の計画と実行に必須なノウハウを、ひと握りの軍事的天才の所有物から、訓練を受けた一般の幕僚が到達可能なレベルに引き下げることに成功しました。

さらに異なる戦術思想、兵器体系、組織文化を持つ複数の軍種を束ねるために生まれた「統合ドクトリン」は、多国籍部隊、有志連合(コアリション)との共同作戦も視野に入れ、有事には自衛隊も「統合ドクトリン」に組み込まれます。
「ウォーゲーム」「バトルリズム」「レッドチーム」など、新たな手法を採り入れて進化する「統合ドクトリン」の意思決定プロセスは、軍事のみならずビジネス界でも応用できます。

 


『作戦司令部の意思決定─米軍「統合ドクトリン」で勝利する』

  • 著者:堂下哲朗
  • 単行本: 235ページ
  • 出版社: 並木書房 (2018/10/5)
  • 言語: 日本語