ブークM1地対空ミサイルシステム

「BUK-M1」こと9K37M1-2地対空ミサイルシステムです。
1995年に完成、1998年に就役した、ロシアの「9K37」シリーズ最新型地対空ミサイルシステムだそうです。

迎撃可能範囲は50Km、迎撃可能高度は25Km、最大でマッハ4という速度で飛行する目標に対しても威力を発揮することができます。

ミサイル弾頭は、初期は9M38、後に9M317を搭載しました。監視レーダーと発射機が兼ねられたことにより、シリーズの中では四つのランチャーは独立性が高く、多数の異なる地点にいる目標に対応できるように成長しました。

NATOコードネームは「グリズリー」。外国の超でっかいクマさんのことです。
このNATOコードネームというのはNATOがロシアなど東側諸国の兵器につける報告名で、簡単に言うとNATOという異なる言語を使用する人々が集まる組織の中で、分かりやすいように付けられるニックネームです。このブークM1のコードネームは「グリズリー(Grizzly)」と、頭文字がGで始まっています。

NATOコードネームには法則があり、兵器の種類別に頭文字が統一されています。
つまり、地対空ミサイルはすべてGで始まるわけなのです。
Strela-1は「ガスキン」、9K35 は「ゴーファー」などなど。ちなみに空対地ミサイルの頭文字はKだそうです。