WW2日本軍兵器 98式機関銃

第二次世界大戦当時、日本軍が使用した機関銃、「九八式旋回機関銃」です。
特徴的なサドル型ドラムマガジンを備えているのは、初期生産型です。
装弾数は75発、全長1,250mm、重量は7.2kg。

あの有名なドイツのラインメタル社で開発されたMG15-7.92mm機関銃を、日本陸軍がライセンスを得て生産したものが、この九八式機関銃です。サドル型マガジンを採用したルックスの共通点からも、それが伺えます。

甲型と乙型があり、放熱構造を簡略化した7.7口径のものが乙型、それ以前の7.92口径のものが甲型です。銃身長は600mm、装弾数は75発。発射速度は毎分1,000発だったそうです。
銃口初速は750m/s。威力はそう高くなく、主力では無く軽機関銃の部類に入るものです。

固定型も計画されましたが、細かい不都合により量産には至らず、排莢などに関して扱いやすい旋回型が量産され、昭和15年に仮採用。
しかし主力となる重機関銃と使い回せない不便な弾薬と、複雑な構造による生産性の悪さから、数百挺ほどしか生産されませんでした。

二式複座戦闘機「屠龍」

二式複座戦闘機「屠龍」 出展:wikipedia


九九式双発軽爆撃機、二式複座戦闘機「屠龍」、一〇〇式重爆撃機などが、この九八式機関銃を装備しています。