WW2対空兵器 88mmフラック砲

フラック砲とは、ドイツ軍で使用された88mm高射砲のうち、18型、36型、37型をさすものです。
対空兵器ですが、大戦中は対戦車戦などにも使用された名作の兵器です。
第二次世界大戦の最中、1940年。
フランス侵攻を行うドイツ軍は、連合軍の重戦車に悩まされていました。イギリス軍のマチルダⅡ歩兵戦車や、フランス軍のルノーB1といった英雄たちです。
そこで、師団長ロンメル将軍が空軍野戦高射砲部隊に持ち出させたのが、このフラック砲です。

フラック砲は長射程、高い命中率、そして高い装甲貫通力と、まさに怖い物なしの兵器として活躍しましたが、空軍兵器で戦車の相手をするという状況から、扱うのも空軍兵士たちという少し疑問のある状況でした。
これは自分の仕事ではない、と後退しようとする空軍兵士を、将校は銃で脅して戦う事を強要したそうです。
その後、フラック砲はティガーなどの重戦車に戦車主砲として応用され、活躍を続けました。