魚雷命中の瞬間 駆逐艦が真っ二つの恐るべき威力

駆逐艦に魚雷が命中した瞬間の動画です。下部からの衝撃に駆逐艦は大きくしなり、そして粉々に破壊されます。
コリンズ級潜水艦が、リバー級護衛駆逐艦「トレンス」を撃ったようです。どちらもオーストラリア籍なので、実験らしいです。

魚雷はアメリカ製のMk48です。
全長5.79m、直径533mm、重量1,662.75kg。弾頭は292.5kgの高性能爆薬、磁気信管付の潜水艦用重魚雷。全長107メートルの駆逐艦「トレンス」をガラス細工のように破壊する恐るべき威力です。

魚雷は、数多に考案された水中兵器の中で最も進化を遂げた兵器と言われています。
もともと魚雷の始祖となったアイデアは、1860年の頃にオーストラリアの海軍士官の「爆発する船を遠隔操作(ワイアー等使用)で敵の船にぶつける」という発案でした。
残念ながらちょっぴり机上の空論的すぎたため、なかなか芳しい結果が出せず、いつしかこの計画はお蔵入りになりました。

しかし、その奇抜な発想は同じ海軍士官のルビスという男の目に留まり、彼は熱心に模型を制作し、実験を繰り返し、今度はある程度の結果を出しました。
それでも結局、政府には却下を受けました。
それから数年後…。ルビスは、オーストラリアに滞在していた一人の英国技師に協力を申し出ました。

この技師こそ後に魚雷の父となる人物、ロバート・ホワイトヘッドでした。
彼は「火薬を積んだ遠隔操作の自走式ボート」というアイデアの欠点は海面の動きによる弊害だと考えます。かくして水面下を走る爆弾…すなわち魚雷が誕生しました。
通称ホワイトヘッド魚雷と呼ばれる元祖の魚雷です。改良を重ね、ついに数年後にはオーストラリア海軍、イギリス海軍に購入されました。
今も魚雷は世界中で運用されています。