COMBAT BOY M4A1 & M4A1 SHORT STOCK

COMBAT BOY M4A1 & M4A1 SHORT STOCK

レビュー: 金子一也

お手ごろ価格の新ブランド

多くのバリエーションが存在するM4タイプの電動ガンだが、今回レビューするのはCOMBAT BOY製のM4A1シリーズ。

“COMBAT BOY”というどこか耳慣れた雰囲気のある名称は台湾メーカーICSの新たなるブランド銘で、なんとギヤまでオールプラ(強化樹脂)製の軽量&低価格電動エアガン。海外のキッズ向けに開発された商品とのことだ。

位置付けとしては、東京マルイの電動ガンBOYSに近いわけだが、初速は80m/sを超えており、海外ではキッズ用でも、日本では大人がサバゲで使用するのに過不足ない性能を持っている。


COMBAT BOY M4A1 電動ガン スペック & 弾速データ
全長 769/849mm (ストック延長時)
778mm (固定ストック)
重量 1,290g
銃身長 375mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 40発
定価 13,980円(税別)
発売日 2012年6月
最高 83.14m/s
平均 82.17m/s
最低 80.90m/s
ジュール 0.675J
※ICS バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、XCORTECH X3200にて10発で測定。


ブッシュマスタータイプのリトラクタブルストックを備えたM4A1。フルサイズの外観は迫力十分

エアウェイト電動ガン!?

手にとって見ると、まずはその軽さに驚かされた。梱包された箱を受け取った瞬間、「空箱なのでは!?」とビックリしたほど軽いのだ。

バッテリーを入れない状態の重量は1290gと、コンパクト電動ガンもかくやというほどの軽量ぶりだが、本体の剛性感は意外なほどに高く、ガシッとホールドしても軋みやガタツキがほとんど無いのは好印象だ。


レシーバー左側面に白文字でプリントされたCOMBAT BOYのロゴがいっそ清々し。ボルトキャッチはレシーバーと一体のモールドで、完全なるダミー。

オールプラ製の本体は左右分割のいわゆるモナカ構造。全体に上品な艶消し仕上げが施されており、外観はM4A1のスタイルをしっかりと再現している。各所に極小サイズのプラスネジが見えるのはご愛嬌だが、オールプラながらフルサイズのモデルアップなので、いかにも子供用といったオモチャっぽさは感じられない。

むしろマグウェル部分が前後でネジ止めされているので、長期の使用で左右に開いて来る心配が無いのは逆にうれしいところだ。

キャリングハンドル付け根に脱着用のネジはあるがこれはダミーで、キャリハンを取り外すことは出来ない。まあ、光学機器を載せることも無いだろうしね。

ボルトフォワードアシストノブはさすがに何の機能も無いが、ピコピコと押して遊べるのはなかなかに楽しい。

ダミーながらしっかり可動するチャージングハンドルを引くと、「おや? ダストカバーが開かない…」と思ったら、閉じる方向にスプリングのテンションがかかっていて、これを開くことでホップ調整ダイヤルにアクセスする仕様になっていた。ダミーボルトは省略されているものの、ちょっとトレポンっぽくて面白いところだ。

フロントサイトは一体モールドとなっているが、リアサイトの方はエレベーション、ウィンデージ共に調整が可能。ちゃんとクリックストップが設けられているのには驚いた。ピープサイトも可動式になっているので、距離に応じて切り替えることが出来るし、これは想像以上に本格的な造りだ。


ショートストックバージョンにはHK416タイプのフィクスドストックを装備

徹底した軽量化コンセプト

レシーバー各所のプラスネジを外して本体を開けばver.2形状のメカボが登場するのだが、メカボックスのアウター部分までもが樹脂製なのにまたビックリ。

モナカのフレームを割るとメカボックスがみえる。真鍮製の加速シリンダーを採用しているのが見て取れる。
ベベル、スパー、セクターと、すべてのギヤも強化樹脂製。その軽さがレスポンスの鋭さに繋がっているようだ。

メカボはもちろんギヤまですべての構成部品をプラで造るという徹底したコンセプト(さすがにシリンダーやインナーバレルは金属だけど)によって、驚くほどの軽量化と低価格を実現しているのが良くわかる。

アウターバレルも強化樹脂製だが、先端からチェンバー部分までが肉厚の一体成型なので強度はバッチリ。いわゆる首まわりの剛性に不安が無いのも頷ける。

インナーバレルがアルミ製なのも軽量化に貢献している。表面に色が着いているのはアルマイト加工によるものだろうか。正確な内径はわからないが、両端の処理を含め、精度は良さそうな感触。

チェンバーまわりもプラ製だが、ホップ調整ダイヤルはカチカチと確実にクリックストップするので、撃っている間にズレてしまうことは無いだろう。

ストックは2種類

COMBAT BOYのM4A1は今回、ストックの形が異なる2種類が同時リリースされている。


SHORT STOCKモデルには、HK416タイプのフィックスストックを標準装備。コンパクトに構えられるので、インドア戦で重宝する通好みのストックと言えるだろう。

リトラクタブルストックの方はブッシュマスタータイプを採用しており、なんと長さを6ポジションに調整可能となっている。小柄な方や女性ゲーマーには実にうれしい機能だ。

ストックパイプも樹脂製なのだが、プラ故のひ弱さなどは微塵も感じさせない。もしかして、下手なメタルモデルより頑丈なのではないだろうか。オールプラ製でどうやってこれだけの強度を出しているものか、非常に興味深い。

驚きの実射性能

さて実射なのだが、このCOMBAT BOYシリーズはリポバッテリーの使用がご法度となっていて、輸入・販売元のGunsmithバトンでも純正以外のバッテリー使用で発生した故障は、保証の対象外としているようなので要注意だ。

さすがにプラ製のギヤでは、リポバッテリーの瞬発力を受け止め切れないのだろう。同様に9.6vのニッケル水素バッテリーの使用もNG。今回のテストも、本体に付属の8.4v1200mAh専用ニッケル水素バッテリーを使用した。3分割された形の、ヌンチャクならぬ三節棍バッテリーをハンドガード内に収納。


付属のニッスイバッテリーと専用充電器。買ったその日から遊べるが、フルオートによる連射には注意が必要だ。

付属のマガジンは40連のシングルタイプ。両側面に施された独特のモールドがマグポーチから抜き出す際のグリップを確実にしている。

セレクターレバーもプラ製だが、こちらもちゃんとクリック感があって好ましい。

まずはセミオートで撃ってみると…「おおお!」とビックリ。リポバッテリーでスタンダード電動ガンを撃った時のような、「スパッ! スパッ!」と立ち上がりの鋭い撃ち味だ。

8.4vのニッスイバッテリーとは思えないこのレスポンスは、ギアがプラ製で軽量だからこその物だろうか。

初速も80~83m/sで非常に安定しており、弾道の素直なことといったら、これには正直参った。付属のリアサイトで着弾点を調整したら、以降、ビシバシと狙ったところに当てられるのだ。

先に光学サイトを載せることもないだろうなどと書いてしまったが、これだけ良く当たるとなると欲が出て来てしまう。キャリハン上に取り付けるスコープマウントを調達しようかなぁ…

フルオートで撃っても弾道の素直さは変わらないが、こちらはちょっとサイクルが早すぎる感じで発射音もギャバババッ!!と甲高いものになり、壊れやしないかという心配が先に立ってしまうのだ。

そう簡単に壊れることは無いと思うが、フルオートモードはバースト射撃に留めた方が無難な気がする。

当初はオールプラの軽さとモナカの外観からちょっと侮って見ていたCOMBAT BOY M4A1だが、樹脂製とは思えないほどの剛性の高さと、何より通常のスタンダード電動ガンに引けを取らない優秀な実射性能を目の当たりにした今、すっかりお気に入りの1挺になってしまった。

終始走り回って戦うタイプのゲーマーや、体力面でハンディのある女性ゲーマーには最高のプライマリーウェポンとなるに違いない。

価格もお手ごろなので、まずはGunsmithバトンアキバ店で実物を手にとってみてはいかがだろうか。あまりの軽さに必ず驚くことは保証出来る。


COMBAT BOY M4A1

COMBAT BOY M4A1 SHORT STOCK



2012/06/16
本レビューはGunsmithバトンによるレビュー広告です

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