WA ガスガン S&W M4013TSW

WA ガスガン S&W M4013TSW

実銃のS&W M4013は米国S&W社の開発したオートマチックピストルだ。このM4013は1954年に開発されたS&W M39を祖に持つ歴史の長いモデル。M4013は.40SW弾を使用するコンパクトモデルでステンレススチールのスライドとアルミ製のフレームで構成される。装弾数は9発+1。

S&W M39はその後シリーズを増やし、モデル名も第1世代の2桁数字(M39、M59)から、80年代には第2世代の3桁モデル(M645、M659等)、そして90年代の第3世代、4桁モデル(M4505、M5946、M6906等)とバリエーションを広げたが、現在では既にカタログ落ちしている。

今でこそS&WのオートマチックというとM&Pだったりするが、モデルガン世代からの長年のファンはS&W社のオートというと、やはりこちらをイメージされる方も多いのではないかと思う。
今回はWAのモデルアップしたガスブローバックガン、S&W M4013TSWをレビューする。

WA S&W M4013TSW ガスガン スペック & 弾速データ
全長 175mm
重量 793g
銃身長 78.5mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 22+1発
定価 24,000円(税別)
発売日 2005年5月
最高 77.00m/s
平均 73.83m/s
最低 72.14m/s
ジュール 0.545J
※東京マルイ ベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温25.9度、湿度45.0%

パーツリスト

シルバーに仕上げられたスライドとフレーム
シルバーに仕上げられたスライドとフレーム。共にHW樹脂でコンパクトながらズシリと重量感がある。スライドとフレームの仕上げ差は無く、僅かに青みがかった銀色。できればステンレスとアルミの質感の違いを再現して欲しかった。スライド側面には40 TACTICAL Smith & Wessonとシルクスクリーンで再現したマーキングがある。ちなみにTSWとはTactical Smith & Wessonの頭文字を取ったもの。

ハンマーはスパーレス
ハンマーはスパーレスのダブルアクション。リアサイトは低めのノバックタイプコンバットサイトを搭載。フロントサイトにもホワイトドットが入り、3ドットでエイミングする。

アウターバレル
アウターバレルはプラ製ながらメッキの質感が良くまるで金属のよう。マズルクラウンも見事な再現性。そしてなんといってもスライドを閉鎖するとチャキンッと心地よい金属音がする。これが実にリアルでソソられるわけ。もうたまらん。WAのこういったニクい演出が好き。インナーバレルは6.03mm精密バレルで、固定ホップアップ。

チャンバーチャンバーには40 S&Wと刻印がある。
実銃同様にローディングインジケーターの穴も再現。

セフティレバー デコック
アンビタイプのセフティレバーを下方に押し下げると安全にハンマーをダウンできるデコック機能を搭載。
が、しかし、ごく希にハンマーダウン時にバルブを叩いてしまうことがあった。

グリップグリップは樹脂製のワンピースタイプ。チェッカリングも手に食い込み良くホールドできる。マガジンのフィンガーレストに小指が乗る感じ。
アンダーマウントレールタクティカルライトレール(=アンダーマウントレール)があるが、これはITI社製のM5タクティカルライトのサイズに適合する。SUREFIREなどの一般的なウエポンライトを搭載する場合はレールの位置を変えて装着することが出来る。
マウントレール固定ネジ
スライドを取り外して写真の矢印の2本のネジを抜けば、マウントレールを前方へ引き抜ける。ちょっとだけ前方へ移動してもう2カ所のネジ穴で留めれば一般的なオプションライトを装着可能だ。

SUREFIREのX300を装着
SUREFIREのX300を装着するとこんな感じ。流石にコンパクトピストルなのでライトが長く感じるか。
個人的にはレールなしのコンシールドなディフェンスウエポンとして使いたいかな。

マガジンマガジンは6mmBB弾を22発装填可能。
素材は亜鉛ダイキャストにシルバー塗装。重量は1本あたり235g。いわゆるRタイプマガジン。
通常分解
通常分解(=フィールドストリッピング)。

実測重量は793g実測重量は793gとカタログスペックと同じだった。コンパクトガンでこの重量は凄い。さすがHW樹脂。何というか、塊感があるんだよね。

このM4013はとにかく雰囲気が良い。マガジンを装填して、スライドを引いたときのチャキンという金属音、ガンオイルの香り、コンパクトながらのズシリとした重量感。総合的に五感で味わえるリアリティがある。こういった演出は他社にはないWAのトイガンならではの魅力だと思う、ホント。



さて実射。0.2g弾ではややドロップ気味の弾道...(´・ω・`)。固定ホップなので調整できないのがなんとも。まだ箱出し直後なのでチャンバーパッキンにオイルが付いているのかも。(その後、数を撃ち込んでみたところ抜群にホップが効きはじめて0.2gでちょうど良い感じのホップになった。)

しかしスライドスピートは鋭く、マグナ特有のドシッと重いリコイルはコンパクトピストルとは思えないほどだ。
初速も結構高い。んー悪くない、いや、ぜんぜん悪いどころか意外と良い。というか、かなり良い。
あまり期待しないで買ったせいか、カチャカチャいじくっていたらずいぶんとツボにハマってきた。

価格的にもWAのラインナップでは比較的安い方だし、リアリティを求める大人のコンパクトガンといった感じ。
文句なくオススメできる1丁だ。

2012/08/14

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