東京マルイ ガスガン USP コンパクト

東京マルイ ガスガン USP コンパクト

実銃のUSPはドイツのH&K社が開発したポリマーフレームのオートマチックピストル。
ユニバーサル・セルフローディング・ピストルの頭文字を取ってUSP、つまりはそのまんま自動拳銃という意味だ。フルサイズのUSPは1993年に発表され、9mmルガー、.40S&W、45ACPなどのバリエーションがある。そのコンパクトモデルがUSPコンパクトであり、9mmルガー弾仕様はドイツ連邦警察に「P10」の名称で制式採用されている。

ジャック・バウアーの銃 USP
またUSPコンパクトはアメリカの人気テレビドラマシリーズ「24」のシーズン3以降で、キーファー・サザーランド演じる主人公ジャック・バウアーが使用していることでも有名だ。
【特集】ジャックバウアーの使用する銃
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東京マルイ ガスガン USP コンパクト スペック & 弾速データ
全長 173mm
重量 685g
銃身長 75mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 23+1発
定価 16,800円(税別)
発売日 2015年4月16日
最高 63.82m/s
平均 62.38m/s
最低 61.40m/s
ジュール 0.389J
※東京マルイ ベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温22.4度、湿度42.0%

パーツリスト

東京マルイが2013年9月の東京ホビーショーにてモックアップを発表したUSPシリーズ、そのコンパクトモデルが遂にガスブローバックガンとして発売された。マルイではすでにエアコッキングガンや電動ハンドガンとしてUSPをモデルアップしている。
それでは早速東京マルイのガスブローバックガン、USPコンパクトを見て行こう。

パッケージパッケージ。
海外ドラマ「24 -TWENTY FOUR-」をイメージさせるデザイン。
パッケージ内容パッケージ内容は、本体、マガジン、アンダーマウントレイル、フラットマガジンバンパー、フォロアーストッパー、保護キャップ、クリーニングロッド、2.5mm 六角レンチ、取説と注文書、BB弾少々。

幅広のスライド
ゴツく角ばった幅広のスライド。チャンバー横には9mm×19の刻印が入る。
USPコンパクトはコンベンショナルなハンマー方式だが、スパーレス(指掛けがない)で、懐から素早く取り出す際に引っ掛かりの少ないデザインとなっている。

フロントサイトとリアサイト
フロントサイトとリアサイト。ホワイトドットが入る。ただの印刷ではなくて、凹んだ部分に白い塗料が流し込まれている。狙いやすい。ブリーチ部分、奥まったところだがファイアリングピンのモールドも再現されていて芸が細かい。

ホールドオープン
ホールドオープン。シャカコンッとスライドの動きも滑らか。15mm大口径シリンダーを採用し、力強いブローバックを実現している。

可変ホップアップダイヤル可変ホップアップダイヤルはスライドをオープンすればチャンバーから指を入れて調節できる。いちいちスライドを分解しなくて済むので便利だが、やや奥まった位置にあるので微妙な操作が難しい。
もちろん分解してもホップは調節可能。
グリップグリップ。
やや角ばった印象のグリップ。
前後にはチェッカリングが施され確実にグリップできるが素手で強く握り込むと痛いほど。
グリップにはUSPとモデル名の刻印が入る最新型を再現。
グリップエンドにはランヤードリング用の穴がある。

セフティレバー
セフティレバーは水平で発射できる状態。レバーを上げればセフティがオンになり、トリガーはトリガーバーとのコネクトが外れる。レバーを下げるとフルコックしたハンマーをハーフコック位置までデコックすることができる。ハンマーダウン、ハーフコックポジションどちらでもトリガーを引けばダブルアクションで撃つことができる。
このセフティレバーはコントロールレバーとも呼ばれ、東京マルイではレバーが右面のみ、コック&ロック、デコック機能付きのヴァリアント1を再現している。


USPのマガジンキャッチはトリガー根元にある。両側から操作できるアンビ仕様。
USPには独自のアンダーマウントレールがあるが、昨今のピカティニー規格には対応していないので、そのままでは各種オプションを装着できない。

アンダーマウントレールのアダプター
そこでマルイのUSPコンパクトにはアンダーマウントレールのアダプターが付属する。レールを両側から挟み込むようにして、付属の2.5mm六角レンチで矢印の部分を締めこんで取り付け完了。

X300ウエポンライトを装着
SUREFIREのX300ウエポンライトが問題なく装着できた。ガタつくこともない。ただし銃本体がコンパクトだということもあり、ライトが半分くらいは突き出る感じ。

スライドストップ
スライドストップはフレーム側のストッパーにリンクしており、マガジンフォロアーによって押し上げられ、スライド側の亜鉛ダイキャスト製ブリーチと噛みあう仕組み。スライドノッチに負担がかからず、確実なホールドオープンと耐久性を両立している。

マガジンマガジンは亜鉛ダイキャスト製で6mmBB弾を23発装填可能。
コンパクトタイプのマガジンにしては十分な装弾数と言える。しかし23発入れるとかなりスプリングがカチカチなので装弾不良などを鑑みて1発ほど少なく装填しておくのが良いかも。
マガジンバンパーはフィンガーレストタイプが装着される。

フラットマガジンバンパー
さらにフラットマガジンバンパーも付属するので交換することができる。
ただ、この交換の際に赤矢印のマガジンバンパーストッパーを緑矢印の方向へ引っ張るのだが、なぜか動きが激渋く、爪はもちろんのこと、マイナスドライバーなどでコジってもなかなか動かない。取説にはラジオペンチなどで引っ張れとあるのだが、つるっつるっしちゃってこれも無理。そうこうしている内に樹脂製ストッパーが変形してきてマズいことに(汗。その後なんとか交換できたが、個体差なのか給弾レール内側のすり合わせがとても渋かった。

フィールドストリッピング
フィールドストリッピング(通常分解)。リコイルスプリングはダブルスプリング仕様。
このリコイルスプリングがキビキビとしたスライド動作を生み出す。

実銃用のホルスターにも入る3月のビクトリーショーの展示では実銃から採寸し、実銃用のホルスターにも入ることをアピールしていた。
そのうちブラックホークのシェルパでも買ってみようかな。
実測重量は687g実測重量は687g。コンパクトと言うこともあって、そこそこの重量感がある。
マガジン単体の重量は247gマガジン単体の重量は247g。

コンパクトガスブロ3兄弟
東京マルイのコンパクトガスブロ3兄弟。右上はデトニクス45、左下がグロック26。末っ子ながら兄弟一のゴツい体格。


さて、実射。4月の良い天気。気温22度の室温で撃ってみた。
ビシッとリコイルがかなり鋭い。コンパクトガスブロだからなぁ、と思っていたらちょっとビビるくらいのリコイル。連射も結構いける。サバイバルゲームでも十分な作動感。
弾道ももはや説明の必要がないほどに美しくまっすぐ飛んでいく。

ただ、インナーバレルが短いこともあり、初速は平均62m/sとかなり控えめ。それでもデトニクス(インナーバレル長74mm)や、グロック26(インナーバレル長73mm)と同等レベルの初速なので特別低いということでもない。

この三機種のマガジンを比較してもわかるようにUSPコンパクトのマガジンが一番大きい。デトニクス45はシングルスタックマガジンにしては良い動作をするが、やはりこれだけの差があるとガスの安定性、連射の持続性などは大きく変わってくる。
もちろんスライドスピードもリコイルの強さも新商品のUSPコンパクトに軍配が上がる。

総じてUSPコンパクトは完成度が高く、サバゲーやシューティングなどにもガンガン使えるコンパクトガンであり、小ささと強さを兼ね備えた"いいとこ取り"のガスブロなんじゃなかろうか。
ちなみに東京マルイでは今後フルサイズモデルの発売も予定しているそうだが、ジャック・バウアーよろしく24時間戦うサバゲーマーにはこちらのコンパクトが良いだろう。


2015/04/17

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