東京マルイ ガスガン タクティカルマスター

東京マルイ ガスガン タクティカルマスター 【エアガン レビュー】

実銃のタクティカル・エリートイタリアのベレッタ社が開発したベレッタM92Fは多くの競合を勝ち抜き、1985年に米軍のサイドアームとして制式化された。9mmパラベラム弾を使用するオートマチックピストルだ。

ベレッタM92Fは映画にも数多く登場し、海外でも日本でも人気のモデル。そのM92FをIPSCやスチールチャレンジなどのタクティカル・シューティングマッチ用途に実戦的なカスタムを施したものが、1999年にベレッタUSAが発表したタクティカル・エリートだ。

写真は2009年2月にグアムで撃った実銃のタクティカル・エリート。このときの感触がとても好印象で撃ちやすく、ますますベレッタが好きになってしまった。ということでカスタムベレッタをなにか買ってみようと思ったところ、東京マルイのM92F系を持っていなかったことに気づき、今回購入してみることにした。

東京マルイ ガスガン タクティカルマスター スペック & 初速データ
全長 211mm
重量 760g
銃身長 98mm
装弾数 6mmBB弾 26+1発
定価 14,800円(税別)
発売日 2000年7月28日
最高 75.21m/s
平均 73.62m/s
最低 72.39m/s
ジュール 0.542J
※エクセル バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ固定、気温23.0度、湿度41.0%

パーツリスト


東京マルイ タクティカルマスター東京マルイのタクティカルマスターは1999年10月に発売されたM92Fミリタリーモデルをベースに、実銃で言うところのエリート系タクティカルカスタム風に仕上げ2000年7月に発売された。

実銃では強度的に問題の多かったロッキングブロック上部のスライド形状が強化された「ブリガディアスライド」を採用し、ショートバレル、スケルトンハンマーなど、スタイルはまさにタクティカルで精悍な雰囲気を醸し出す。
ショートバレル
先端を5mm短くしたショートバレルを採用し、ホルスターから素早くドロウしやすくなっている。スライドにはTMのオリジナル刻印。

ホールドオープン
ホールドオープン。ショートリコイルも再現している。ブリガディアスライドにはステンレスのシルバーバレルが似合うんじゃないかとも思うので、そのうちつや消しのサテンシルバーに塗装してみようかな。

ブリガディアスライドブリガディアスライドはロッキングブロック上面の肉薄部分を強化するために盛り上がった形状で、複雑な面構成で形成されている。またスライド幅もノーマルモデルより1mm程度厚くなっているようだ。

ちなみにマルイのM92Fシリーズは固定ホップアップ。
フロントサイトフロントサイトは金属製の別パーツでホワイトドットが入っている。

スライド前方にも入れられたセレーションがタクティカルな雰囲気。
CQBタイプのリアサイトCQBタイプのリアサイトもホワイトドットが入る。素材は亜鉛ダイキャスト製で、形状もミリタリーモデルとは異なる。
ハンマーを起こすとファイアリングピンの造詣もそれっぽく再現されていて気分を盛り上げる。

ハンマーは肉抜きされた軽量なスケルトンハンマーを採用し、これによりトリガーを引いてからハンマーが落ちるまでのロックタイムが短縮されスライドスピードも向上する。

スライド左右には両側どちらからも操作できるアンビセフティレバーがある。
グリップグリップはラバータイプコーティングが施されたタクティカルグリップで、しっとりとした質感とあいまってフィンガーチャンネルが手に吸い付くようにホールドできる。

またスピーディなマガジンチェンジを手助けするロングタイプのスライドストップを採用している。

さらにテイクダウンレバーは戦闘中の不用意な誤操作を防ぐために指掛けの突起が削られている。

パーティングラインがクッキリなのはちょっと残念。
マニュアルセフティレバー東京マルイのM92Fシリーズはスライドに設けられたマニュアルセフティレバーによるハンマーのデコック機能がない。したがって実銃とは異なるが、ハンマーを起こしたままセフティをオンにでき、セフティを解除してからシングルアクションで撃つことができる。
ハンマーメカニズム
ハンマーメカニズム。ハンマーダウンの状態から、ハーフコック、コック状態の写真。

マガジンマガジンは6mmBB弾を26発装填可能。

亜鉛ダイキャスト製で、実銃の形状をうまく再現している。
ィールドストリッピング
フィールドストリッピング。テイクダウンレバーを90度回せばスライド一式を前方に取り外すことができる。アウターバレルの取り外しにはややコツがいるが、取説を見ながらであれば、さしててこずることもなく分解できる。

総重量は739g実測での総重量は739g。
ヘビーウェイトのKSCやWAと比べると200g以上の差があり、やはり重量感では乏しさがある。マルイもヘビーウェイト樹脂でガスブロをリメイクすれば良いのにと思うが。
実射性能は優秀で固定ホップながら、0.2gBB弾でホップが適度にかかりスーッとまっすぐ弾が飛んでいく。弾速も安定しており初速もまずまずの数値。ただリコイルはやや軽く、スライドスピードは遅くはないが、かといって速いわけでもないと言ったところ。しかしながら作動は安定しておりパシ、パシと小気味良くブローバックする。

総評として26発のキャパシティと安定した動作、初速の安定度と素直な弾道からしてゲーム向きの銃といえる。サバイバルゲームのサイドアームにはもってこい。パーティングラインなどディティールの甘さはあるが、スタイルも良く、タクティカルツールとしても使いやすい。価格も競合他社に比べてお安いのも嬉しいところ。

2009/3/15

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