SCAR-H Mk17 モデル0 東京マルイ 電動ガン レビュー

東京マルイ 電動ガン SCAR-H 【エアガン レビュー】

実銃のSCAR-H Mk 17 Model 0はベルギーFNハースタル社が2002年頃から開発を開始し、2003年に始まった米軍の新型アサルトライフルトライアルを経て、2010年に米軍に採用されたアサルトライフルだ。

口径は7.62mm×51NATO弾を使用し、M14の後継ライフルとされる。5.56mmバージョンのSCAR-Lとグリップやストックなどのパーツを共用することからモジュラー式アサルトライフルとも呼ばれる。

東京マルイのSCARシリーズは2010年12月に5.56mm版のSCAR-Lが発売、その約1年後に今回レビューするSCAR-H(Heavy)が発売された。
カラーは今回レビューするブラックとSCAR-LでもレビューしたFDE(フラットダークアース)と呼ばれるタンカラーの2種類がある。

次世代電動ガンカテゴリーに属する商品で、迫力の撃ち味が楽しめるシュート&リコイルエンジン、残弾がなくなるとユニットを停止するオートストップ機構を備える。

東京マルイ 電動ガン SCAR-H スペック & 初速データ []内はCQC時
全長 901.7/965.2/711.2mm
[825.5/889/635mm]
(最短/最長/ストック折畳時)
重量
3,630g [3,600g] (バッテリー含まず)
銃身長 300mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 90/20発
定価 62,800円(税別)
発売日 2012年1月20日
バッテリー ミニS
8.4V ニッケル水素1300mAh
最高 93.02m/s
平均 92.40m/s
最低 90.94m/s
ジュール 0.854J
回転数 1039rpm
東京マルイ1300mAh ニッケル水素 ミニS フル充電時
※東京マルイ ベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、気温24.2度、湿度42.0%、XCORTECH X3200にて10発で測定。

パーツリスト

レシーバー右側面
レシーバー右側面。アルミの押出材をCNC加工したレシーバーにアルマイト処理が施されている。
ロアレシーバーは実銃同様に樹脂製。左右両側から操作できるアンビセレクターなど基本操作系はSCAR-Lと同様だ。

可変ホップアップの調節ダイアルレシーバー左側面のボルトハンドルを引けば、連動してエジェクションポートのダミーボルトが後退し、可変ホップアップの調節ダイアルにアクセスできる。

レシーバー左側面
レシーバー左側面。オートストップ機構を備えているので残弾がなくなれば自動的に停止する。マグチェンジしてボルトストップボタンを押して再び射撃するという実銃さながらのアクションを楽しめる。

グリップグリップ内にEG1000ハイトルクモーターを内蔵。グリップはM4カービン系と同タイプだが、SCARシリーズで新規設計され、かなり握りやすくなっている。

フラッシュハイダー
フラッシュハイダーはアルミ削り出しで高精度。アウターバレルは実銃同様にフルフリーフロートを採用している。バレルチェンジシステムによって16インチと13インチの長さに切り替えることが出来るのは嬉しい。SCAR-Lも最初からこのシステムを採用して欲しかった。

フロントサイト
フロントサイトは矢印のロックピンを押し上げながら前方へ倒すことが出来き、スコープやドットサイトなどの光学照準器を搭載したときにジャマにならずに便利な機能だ。

M14逆ネジ仕様フラッシュハイダーは取り外すことができ、M14逆ネジ仕様になっているので、対応するサイレンサーを装着可能。
CQCタイプさらにアウターバレルを根元から取り外してフラッシュハイダーを直接取り付ければ全長が約7.5cm短くなり、CQCタイプに早変わりする。

バレルをCQCにショート化
バレルをCQCにショート化するとかなりコンパクト。このスタイルではホロサイトがよく似合う。実銃はこのサイズから7.62mm×51弾を撃ち出せるのだから、いままでの7.62mmライフルの常識を覆したと言っても過言ではないだろう。

レシーバートップのレール
レシーバートップのレールもなんら問題はなく、切削加工されている。深さ3.1mm、幅21.0mm、ピッチ10.0mmとほぼピカティニーレール規格に準拠。

リアサイトリアサイトも可倒式で、ウィンデージ、エレベーション調節可能。さらに長短射程によりピープを切り替えられるL型となっている。

ストックは6段階
ストックは6段階に伸縮可能。チークピースも2段階に高さを変更できる。バットプレートはゴム製で滑りにくい。

フォールディング機能さらにストックは右側面へ折りたたむことが出来るフォールディング機能も備える。
バッテリーはストックの中バッテリーはミニSタイプをストックに収納。
バットプレートを固定するピンは紛失防止に抜けない様にストッパーが付いている親切設計。
マガジンマガジンは6mmBB弾を90発装填可能。
底部のネジを抜いて内部ユニットのスイッチを切り替えれば実銃同様に20発のリアルカウントマガジンに変更できる。
また、別売オプションの540連マガジンもある。さすが7.62mm弾を使用するだけあって大容量だ。
実測重量は3,620gマルイ純正のニッケル水素電池1300mAhを入れての実測重量は3,620g。
数値としては重いほうだが、バランスが良いのか、数値ほどの重さは感じなかった。

さて、実射。シュート&リコイルエンジンでドシュドシュッとリコイルを味わいながら撃つ。弾道はもはや述べるまでもなく一直線に飛び、ホップアップの弾道は素直だ。初速も平均で92m/sをマークし安定しているので、スコープを搭載してスナイパーにも向いている。

SCARというとタンカラーをイメージするが、ブラックも全体が引き締まって見え、精悍な印象だ。7.62mmライフルとしてはかなりコンパクトにまとまっており、CQCスタイルでの射撃は取り回しが良い。

SCAR-H 左側面
SCAR-H 右側面

ロング・ショートのスタイルに合わせてお気に入りのドットサイトやスコープを搭載して簡単にドレスアップできるのもSCARの醍醐味。

ロングレンジからショートレンジまでオールマイティに楽しめるウエポンと言える。サバゲーにもコンバットシューティングマッチにも最適。オススメの1丁だ。

2012/05/20


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