東京マルイ 電動ガン MP5A5 HC レビュー

東京マルイ 電動ガン MP5A5 HC【エアガン レビュー】

実銃のMP5はドイツ、ヘッケラー&コッホ社の製造する9mm×19拳銃弾を使用するサブマシンガンだ。G3アサルトライフルのローラーロッキングメカニズムを利用したクローズドボルト方式により高い命中精度を誇り、世界各国の特殊部隊や警察、いわゆるローエンフォースメントで使用されている。

そのMP5を東京マルイが電動ガンとして発売したのは1992年10月。実にこのレビューを書いている2010年から18年も昔のこと。これまで各種MP5シリーズが発売され、ハリウッドのアクション映画などでも使用されたりと、今もって人気のサブマシンガンだ。最近でこそ、ローエンフォースメントではアサルトライフルやPDWなど、より貫通力の優れる銃器に移行しつつあるが、コンパクトで拳銃弾を使用できるサブマシンガンには相応のメリットもある。

東京マルイは2009年10月に開催された全日本ホビーショーでMP5A5とG3SASのハイサイクル電動ガンを発表した。
ハイサイクル(略してハイサイ)とは高速な連射ができると言う意味で、純正の8.4Vニッケル水素バッテリーで秒間25発の高速連射を誇る。
これまでハイサイクルというと、個人やショップカスタムなど、高価なカスタムパーツと技術を駆使してチューニングされたものしかなかったのだが、まさかファクトリーカスタムでハイサイクル電動ガンが発売されるなんて、と驚いた人も多いだろう。そして2009年12月ついにMP5A5 HCとG3SAS HCが発売となった。

東京マルイ 電動ガン MP5A5 HC スペック & 初速データ
全長 490/660mm(ストック伸長時)
重量 1,800g(バッテリー含まず)
銃身長 230mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 400発
定価 29,800円(税別)
発売日 2009年12月4日

東京マルイ 電動ガン G3SAS HC スペック
全長 535/660mm(ストック伸長時)
重量 2,430g(バッテリー含まず)
銃身長 208mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾
定価 31,800円(税別)
発売日 2009年12月4日
最高 82.92m/s
平均 81.88m/s
最低 80.63m/s
ジュール 0.670J
※エクセル バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、気温22.0度、湿度40.0%

パーツリスト(MP5A HC)
パーツリスト(G3SAS HC)

パッケージデザインパッケージデザインはHIGH CYCLEと大きく描かれた独特のもの。ギアやモーターなど内部メカニズムも表記されており、従来のMP5A5 HGとは異なる。
パッケージ内容パッケージ内容は銃本体、400連ドラムマガジン、安全キャップ、クリーニングロッド、取扱説明書とBB弾少々。
軽さと取り回しのよさに驚く
箱から取り出して、バッテリーをつなぎ構えてみると、その軽さと取り回しのよさに驚く。モダンでクールなイメージながらも、どこかアナログ的なマッシブさも持ち合わすMP5A5のバランスの取れたデザインは、21世紀になっても色褪せることはない。


レシーバー右側面。イラストで描かれたわかりやすいセレクターマーク。セフティ、セミ、フルオートに切り替えられる。
亜鉛ダイキャスト製のセレクターの操作感もしっかりしており、カチッと切り替わる。

セレクターはアンビタイプセレクターはアンビタイプなので、左右両側面から操作可能。シボ加工されたグリップも握りやすく、このあたりはさすがに世界中の警察や軍隊で使用されるだけあって使い心地は抜群だ。
とにかくMP5A5はコンパクトで軽量なのが良い。狙ったところに瞬時にマズルを持っていける取り回しの良さは、私が長年MP5シリーズをゲームで愛用する所以でもある。
内部カスタムパーツ内部メカもハイサイクル専用パーツがふんだんに使用されている。
まずは30,000rpmという高回転型のハイトルクモーターを使用。このモーターの軸受けには国産高級ベアリングが使用されている。
また、自己潤滑性メッキシリンダー、歯数をカットした専用ピストン、ハイトルク焼結ギヤ、オイルレスメタルのギヤ軸受けなど、内部カスタムパーツがてんこ盛り。
EG-30000HCグリップ内には高回転型ハイトルクモーター、EG-30000HCを内臓する。
このモーターは東京マルイから別売オプションとして発売され、M16/M4シリーズ、クルツ系を除くMP5シリーズ、G3シリーズ、P90、次世代M4シリーズに対応する交換用モーターとして使用可能だ。
モナカ構造レシーバーは従来のMP5A5同様にプラ製のモナカ構造だが、剛性に不安はない。
レシーバートップには別売のレールマウントベースを取り付けることができるので、ドットサイトやスコープを装着できる。
フロントサイトポスト コッキングノブフロントサイトポストは黒染めされた亜鉛ダイキャスト製。左側面にはスリングを取り付けるためのスイベルがある。
コッキングノブも従来同様で、ダミーながら引くことができ、後端でロックすることができる。
バレルフロントカラーマズル部分のバレルフロントカラーを取り外せば、M14逆ネジ仕様となっているので、対応する各種サイレンサーを取り付け可能。
リアサイトリアサイトベースも亜鉛ダイキャスト製。
ドラム式のリアサイト自身も金属製で、4方向に開けられた大小のピープを、狙う距離に応じて回転させて使用する。

伸縮式のストック伸縮式のストック。
レシーバーエンド下のストックリリースレバーでロックを解いてストックを伸縮させる。
ストックは最短、中間、最長の3ポジションで固定できる。
従来塗装仕上げだった亜鉛ダイキャスト製のストックバーはメッキと黒染めが施され、耐久性が格段に向上した。
可変ホップアップ調節レバー右側面のハンドガード根元にある可変ホップアップ調節レバーは従来と同様。
射撃中、不意にレバーが動かないように先端2mm程度をカットしてもよい。
レシーバー左側面にはHIGH CYCLEのシールが貼られている。MP5A5 HGとの外観上の大きな違いはこのシールしかない。シールを剥がせばマガジンがノーマルならば一見して区別はできないだろう。
バッテリーはハンドガード内に装着バッテリーはハンドガードを固定するピンを外してハンドガードを取り外して装着する。
フューズはインナーバレルとコッキングチューブの間にある。
400連のドラムマガジン標準で付属する400連のドラムマガジン。
内部の壁面にハニカム構造を採用し、ジャラジャラというBB弾がぶつかる音を低減している。

これで、東京マルイから発売されているMP5系のマガジンラインアップは、28連ショート、50連ノーマル、200連多弾、240連ダブルショート多弾、そして今回の400連ドラムと5種類になった。
後部の給弾ハッチドラムマガジン後部の給弾ハッチを開けて、6mmBB弾を流し込む。
前面のハンドルを回してゼンマイを巻くとBB弾が給弾され上部のリップまで上がってくる。
400発を全部撃つには途中1、2度ゼンマイを巻く必要がある。もちろんゼンマイ給弾の多弾数マガジンなので、最後にマガジン内に何発か残る状態で給弾が止まる。
総重量は1,990gアトランティス製1600mAhの社外品ニッケル水素バッテリーを装着しての総重量は1,990gとかなり軽量。
とにかくこの軽さがフィールドでの取り回しにとても役立つ。

2009年10月に千葉のエリア51で開催されたASGKフェスティバルでの発売前デモンストレーション動画。使用している銃はほぼ市販品と同じもの。
マルイスタッフがハイサイクル電動ガンでミッキーマウスが描けるか実験している(^_^;。

映像の音声データを解析してみると秒間約21~22発といったところ。このへんはバッテリーのコンディションにもよるが、ノーマル電動ガンが秒間12発程度ということを考えるとおよそ1.8倍の火力を有することになる。

ハイサイクル電動ガンMP5A5 HCをゲームで使用してみた感想は、とにかくホースで水を撒くかのごとく弾幕を張れる、ということ。不用意にトリガーを引こうものなら、400連のドラムマガジンの弾があっという間になくなってしまう。
そのコンパクトなスタイルからは想像もできないくらいに強力なウエポンで、敵の頭を抑えるにはもってこい。パワーは普通のMP5A5に比べるとやや劣るものの、それを補って余りあるだけのメリットがある。

ハイボルテージではなく、純正の8.4Vバッテリーで、ブララララララララーッとBB弾が数珠繋ぎに飛んでいく様は、驚きを通り越してあきれてしまうほど。
セミオートの切れも非常に良くて、動画を見てもわかるがビシッ、ビシッとロックタイムの短い切れ味は、素早くピンポイントで狙っていくにも適している。

初心者には心強いウエポンであることは確か。強力ゆえに上級者にはあまり使って欲しくないが、あえて使用するとすれば、キレの良さを利用したセミオートや指きりバーストを主体とした射撃方法による攻撃が良いだろう。緩急をつけて、蝶のように舞い、蜂のように刺す。まさにハイサイクルにうってつけの戦法といえる。

ハイサイクルゆえのデメリットといえば、弾を大量に消費してしまうということ。気軽に弾幕が張れるので適当に撃っているとあっという間にゼンマイが切れ、弾も無くなる。もちろんバッテリーもそれなりに消費する。

いずれにせよ、今までは高価なカスタムガンであったハイサイクル電動ガンがメーカー純正の高性能で安定したメカにより気軽に楽しめるようになったのは嬉しいこと。これだけの内部カスタムが施されていながら価格も非常にリーズナブルなので、サバイバルゲームでバリバリ撃ちたいという方にはぜひおススメする。

2010/03/08

MP5シリーズ電動ガンの系譜
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