KSC ガスガン MP9 レビュー

KSC ガスガン MP9 【エアガン レビュー】

実銃のMP9は、もともとオーストリアの銃器メーカー、ステアー社が開発したTMPを、スイスのブルッガー&トーメ社(B&T)が2001年に権利を買い取り改良を加えて発売したものだ。ステアー社というとAUGブルパップアサルトライフルなどで有名だ。TMPとはタクティカル・マシン・ピストルの略で、その名の通り9mm×19ルガー弾を使用するクローズドボルト方式のサブマシンガンだ。B&TはこのTMPのトップレールとレシーバー右側面ににミルスペック対応のピカティニーレール、サイドスイング式のフォールディングストックなどの改良を施した。

KSC ガスガン MP9 スペック & 弾速
全長 308mm/530mm(ストック伸長時)
重量 1630g
装弾数 6mmBB弾 55+1発
定価 26,800円(税別)
発売日 2009年4月30日

KSC MP9 射撃動画
KSC MP9 射撃動画
最高 77.35m/s
平均 73.72m/s
最低 71.40m/s
ジュール 0.543J
※エクセル バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温27.0度、湿度51.0%

パーツリスト

KSCも従来からTMPのガスガンを発売していたが、2009年4月にMP9としてリニューアルした。
樹脂製のレシーバー
MP9は全体が樹脂製のレシーバーで覆われている近未来的な独特のスタイル。表面の手触りがしっとりして、重量も1.6kg強あり、艶消しのブラックシルエットとあいまって、実に引き締まった印象だ。レシーバー左側面には全弾撃ち尽くした後のホールドオープンを解除するためのボルトストッパーがある。

ピカティニーレールを装備
全長はわずかに30cm。ストックを伸ばしても53cmと非常にコンパクト。レシーバートップと右側面にミルスペック(軍事規格)のピカティニーレールを装備し、ドットサイトやフラッシュライトなどのオプション装備を装着しやすくなっている。また右側面にスイングアウトするフォールディングストックを装備し、コンパクトな全長を活かしつつも安定した射撃姿勢が可能だ。

スチール製のマズルスチール製のマズル部はTMPのネジ切タイプに変わり、トライラグタイプのバレルガードジョイントとなった。この大口径のマズルが迫力満点だ。
インナーバレルはブラックアウトされ、目立たなくなっている。
フロントサイトフロントサイトは円柱状のピンが立っている。大径ピープ式のリアサイトとの組み合わせは結構アバウトであくまで非常用といった感じ。トップレールにドットサイトを搭載して照準するのが良いだろう。
リアサイトリアサイトはTMPのブレードタイプから左右にウイングガードのあるピープ式となった。穴は大きめでクイックエイミング向きといえる。

チャージングハンドルは樹脂製。もちろんライブで稼動しボルトを後退させる。ハンドルを引くと写真のように上面にKSCのロゴが現れる。
ストックを伸ばした状態ストックを伸ばした状態。
ホールド感はなかなか良い。また樹脂製のストックであるにもかかわらず、あまりグラつくこともない。きつく構えるとややしなる感じはあるが、実銃においてはこれがリコイルの吸収要素となるに違いない。
金属製のボルト金属製のボルトは質感がよくリアルな雰囲気。
エジェクションポートから覗かせるボルト側面には丸い凹みがある。これは実銃において射撃時に火薬カスでボルトが閉塞して張り付いてしまったときに、この穴に9mm弾のリム部分をあてがって強制的にボルトを引くためのもの。
可変ホップアップ機構を装備KSC MP9は可変ホップアップ機構を装備する。
ボルトを引いてロックし、付属の専用工具でチャンバー部分の周囲にあるアジャストリングで調整を行う。
アジャストリングで調整

MP9のトリガー
MP9のトリガーはステアー社の設計でAUGのようなストローク動作をする。まずは左が素の状態。そして右のようにトリガーに指をかけるとトリガーセフティが解除される。

ぐぐっとトリガーを引く
ぐぐっとトリガーを引く。トリガーは軸回転しているのではなく真っ直ぐに引かれている。左の写真はシア落ちる寸前。右の写真まで引ききってシアが落ちる。

セレクター
フル・セミオートを切り替えるためのセレクターはAUGのセフティに似ている。レシーバー左右から押し込むようになっていて、右から押せばセミオート。左から押せばフルオートとなる。

フィールドストリッピング
MP9のフィールドストリッピングはちょっと面倒。まずフロントサイト前方にあるガイドスクリューを抜き、リコイルガイドを押しながらレシーバーを上方へ取り外す。写真はこの状態。金属製のボルトが意外に大きいことがわかる。さらにここからガイドロックを押しながらロックピンを上げ、リセスを押し下げながらフルオートコネクターを押し下げつつ、ボルトを前進させてリコイルスプリングガイドをはずし、バレル&ボルトアセンブリを取り外す。

マガジンマガジンは亜鉛ダイキャスト製で重量感抜群。
6mmBB弾をダブルカラムで55発装填できる。
マガジンフォロアー
マガジンフォロアーが左側面についているので残弾が確認しやすく、装填はまずまずしやすい。
TMPでオプション発売していた30連ショートマガジンも使用可能。

KSC TMP 30連ショートマガジン

グリップグリップ前面が角ばっているのでちょっと握りにくいグリップ形状。バーティカルフォアグリップは握りやすく銃をコントロールしやすい。
また重量バランス的に片手による射撃も容易にでき、マシンピストルならではの撃ち方も味わえる。

総重量は1690g
実測の総重量は1690g。

マガジン単体だと601g
マガジン単体だと601g。

小気味よいフルオート回転
実射してみると、フルオートではかなり回転が小気味よく、しかも連射しても回転が落ちにくい。WAのM4に比べるとずいぶんとフルオートで撃ち続けられる。気温が24、5度以上の条件で、マガジン1本分くらいであればフルで容易に撃ち切れる。射撃音は硬質なグラスファイバー樹脂製のレシーバー内で金属製のボルトが前後し、セミオートだとバキン、バキンといった音を響かせ、フルオートだとシュタコココココココッと引き締まった気持ちよいサウンドだ。
リコイルはさすがにWA M4ほどではないがドシッとした重めの感触。
命中精度は超コンパクトなサブマシンガンだけあって良いとはいえない。室内9mでスコープを装着しストックを伸ばして銃を半固定し射撃したところ、15cmくらいには集弾するかなぁと言ったところ。マルイの電動ガンならば4cmには収まる距離だ。理由としては初速のバラつきが影響していると思われる。初速測定ではおおむね60m/s前半が平均値なのだが、数発に1回程度40~50m/sの初速のときがあった。何度測定しても低初速時があり、最も安定した結果を掲載している。給弾不良もなく、回転も小気味よいだけにちょっとこれは残念。もしかしたら個体差かもしれないが。
まあ、もっともこの手のサブマシンガンは弾をバラ撒くのが正当な(?)使い方といっても良い。ゲームでも10m以下の近距離戦で敵をなぎ倒すように撃ちまくるといった用途に向いているだろう。
冒頭のYouTubeの実銃動画のように懐から素早く取り出してストックをスイングさせドットサイトによって素早く照準、指きりバーストでタココッ、タココッンと撃つ、あるいはもう片手で55発を一気に敵に浴びせつつフラグアタック! というのも面白い。もちろん室内で撃っていても存分に楽しめる。

2009/06/07

その後メーカーへ修理に出してみた(2009/7/16追記)

初速がちょっと低すぎると思い、山梨のメーカーサポートに問い合わせの電話を入れてみた。
症状を話すと、「シリンダー、インナーピストンの動きが渋いか、BB弾のチャンバー保持の問題がありえます。」とのことだったので、BB弾をエクセルバイオから、KSC付属のものに換えて初速測定するも症状は変わらず。ということで、メーカーサポートに調整を依頼することにした。発払い1000円がちょっと痛い。で、4日ほどで調整済みの商品が返送された。
修理カードの連絡事項を見てみると、
"作動改善のため、ラバーチェンバーの交換と、シリンダー、インナーピストン、インパクトハンマー、バルブプレートの調整を行いました" と書いてあった。
さっそく撃ってみると作動はなかなか調子が良い。初速測定も70m/sから80m/sとセミオートでややバラつきはあるものの、平均初速では74m/s前後と、ずいぶん向上した。また、弾道にもまとまりがみえる。ただ、セミオートで撃っていると、しばしばチャンバーに2発のBB弾を噛んでしまい、ボルトの閉塞不良を起こすことがあった。また、BB弾がロアレシーバー前内部に入り込んでしまい、カラカラと振ってもなかなか出てこないこともあった。
それでも以前の状態よりはかなり使えるようになったと思う。

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