KRYTAC 電動ガン TRIDENT MK2 PDW-M

KRYTAC 電動ガン TRIDENT MK2 PDW-M

レポート:戸井 源太郎

KRYTACはクリス べクターで有名な米・実銃メーカー、KRISS USAのエアソフトブランドで日本でも人気の電動ガンシリーズです。今回、フラッグシップモデルのTRIDENT(トライデント) PDWがMK2に進化しました。


KRYTAC TRIDENTシリーズの人気のコンパクトモデルであるPDWのレールハンドガードがKEYMODからM-LOKに変更、伸縮PDWストックが新規設計となり、バッテリーケースの開閉もネジ式からロック式に改められ、利便性が増しています。マガジンも新型の「KRYTAC M4 ポリマーマガジン」を標準採用しています。コンパクトなサイズはそのままに、より扱いやすい仕様となりました。

サイドビュー左
サイドビュー右
5インチバレルで、シンプルな伸縮式のPDWストックを装備し、とてもコンパクトなモデルです。KRYTAC MK2メタルフレーム採用のフルメタルモデルで、内部ユニットもMOSFET搭載です。さらにハンドガードやグリップなど各種パーツはDEFIANCE製が装着され、カスタム要素が盛りだくさんです。

パッケージ
パッケージ内容
パッケージはKRYTACのロゴ入りです。パッケージサイズは60 x 26 x 9cmです。KRYTAC M4 ポリマーマガジンが標準装備で、M-LOKレールが1本(4スロット)、クリニーングロッドが付属しています。

レシーバー左
レシーバー右
少し角ばったスタイルのKRYTAC MK2メタルフレームを採用しています。セレクターはアンビ仕様です。

マガジンハウジング
マガジンハウジングにはKRYTACのイカマークが刻印されています。ボルトストップはライブです。

トリガー
トリガーガードはフレーム一体型、トリガーはCMCストレートトリガーを採用。セレクター表示は三角のピクトグラムとなっています。またテイクダウンピンは六角ネジになっています。

可変ホップアップ
ダミーボルトはチャージングハンドルを引いて後退位置で停止します。ドラム式の可変ホップアップダイヤルは15段階で調整可能で、ダイヤルに表示があり、クリック感もあるので調整しやすいです。

グリップ
KRISS VECTOR社傘下のDEFIANCE製のフィンガーチャンネル付きのグリップが標準装備です。

フラッシュハイダー
TRIDENTシリーズ共通の独特な形状のスチール製フラッシュハイダーを標準装備しています。アウターは14mm逆ネジで各種ハイダーやサイレンサーに対応します。

M-LOKハンドガード
M-LOKハンドガード
DEFIANCE製のTR205 M-LOKハンドガードを標準装備。いまや世界的にもKEYMODよりM-LOKのほうが主流となっていますので嬉しい進化です。
左右と下面がM-LOKとなっており、付属レールや各種対応レールを装着できます。ハンドガード左面には「DEFIANCE TR205」、右面には所在地の「VIRGINIA USA」とレーザー刻印されています。アウターバレルは5.5インチ、インナーバレルは155mmです。

GEN2コンパクトカービンストック
新たにKRYTAC GEN2コンパクトカービンストックを採用しました。


伸縮のロックは大型のレバーになり、扱いやすくなりました。


ストックの伸縮は2ポジションです。

バッテリースペース
ストック基部がバッテリースペースになっています。旧モデルではここはネジ留めでしたが、ロックレバー式になりました。KRYTACのロゴを押し下げると開きます。
バッテリーはミニSタイプのリポに対応します。

フロント、リアサイト
標準装備のフリップアップタイプのフロント、リアサイトもDEFIANCE製でロゴが入っています。フロントで上下、リアで左右の調整が可能です。リアのピープは大小選択できます。

マガジン
KRYTACのM4 ポリマーマガジンが標準装備されています。ポリマー製なので、重量はわずか188gです。スプリング式でも装弾数150発もあり、シースルーウィンドウで残弾がわかります。特に上部もシースルーになっており、装填するときの目安にもなります。もちろん従来のスタンダード電動ガン用のM4マガジンと共用できます。

実射テスト

実射テスト
いつもと同様、30mではA3サイズ(29.7cmx42cm)のスチールプレート、40mは人物大のターゲットを使用し、BB弾は、東京マルイのベアリングバイオBB0.2g弾と0.25g弾で実射テストを行いました。
距離30mで、0.2g弾ではややバラけ気味の傾向がありましたが、0.25g弾であればよりまとまりのある弾道でピンポイントでA3プレートの中心部を狙えました。40mの距離ならば、0.2g弾と0.25g弾どちらでもマンターゲット上半身に命中できる性能を有しています。
MOSFETのおかげでトリガーのレスポンスもスタッスタッと良好な感触です。

過去に何度かKRYTAC製品をレビューしていますが、このTRIDENT MK2 PDW-Mにおいても、コンパクトなサイズでありがら飛距離、精度についても文句なしといって良いでしょう。

総評

総評
5.5インチという短いバレルにPDWストックの見た目も重量バランスも素晴らしく、とても扱いやすい電動ガンです。コンパクトかつ軽量なので、アウトドアでは素早く動け、インドアの狭いところでもグイグイと攻め込んでいけます。 新型の大容量150連マガジンはスプリング給弾なので、ゼンマイ給弾マガジンのジャラジャラとした音が無く、隠密で敵に近づくには最適です。

外観も美しく、実射性能も優秀、全く不満な箇所はありません。ホントこのスタイルはカッコ良いですよね。これ1挺あれば、どんなフィールドでも戦えます。すでに熟成されたスタンダード電動ガンのメカなので、トラブルなども一切ない信頼性の高さもあります。価格がもう少しお安くなると嬉しいところですが、この完成度なら納得でしょう。正直、筆者も欲しいです。

スペック & 初速


全長 530~625mm(ストック伸長時)
重量 2,400g (空マガジン含む、バッテリー除く)
銃身長 155mm(インナーバレル長)
装弾数 150発
価格 46,800円(税別)
発売日 2019年11月
動力源 リポバッテリー
初速 最高:86.88m/s
平均:85.79m/s
最低:85.11m/s
ジュール:0.736J
回転数 744rpm(12.4発/秒) 7.4Vリポ使用

※東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、屋外10発での測定、気温20.1度、湿度41%、XCORTECH X3200 Mk3にて測定。

協力:LayLax、ビレッジ2

2020/03/19



■関連リンク

KRYTAC 電動ガン TRIDENT Mk2 PDW チハ迷彩 クロスボーンチューン KRYTAC 電動ガン TRIDENT Mk2 PDW チハ迷彩 クロスボーンチューン

KRYTAC 電動ガン KRISS VECTOR KRYTAC 電動ガン KRISS VECTOR

SIG AIR 電動ガン MCX VIRTUS SBR SIG AIR 電動ガン MCX VIRTUS SBR