G&G 電動ガン TR16 MBR556 WH

G&G 電動ガン TR16 MBR556 WH

2017年1月のラスベガスショットショーで発表・展示されていた、台湾のトイガンメーカー、G&Gアーマメントの最新型のG2ギアボックスを搭載した電動ガンが遂に日本でも2017年12月に発売となった。
今回は製品版をお借りできたので、実射を交えてレビューしたいと思う。

G2ギアボックス
2017年のラスベガスショットショーで展示されたG2ギアボックス。MOSFET、電子トリガー搭載、3/5バースト射撃、残弾0でユニットが自動停止する機構、アンビセレクター、ストレートトリガーなど、最新のスタンダードメカボックス仕様となっている。

スペック & 弾速データ
全長 920mm
重量 3,090g
銃身長 463mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 90発
定価 67,800円(税別)
発売日 2017年12月23日
最高 90.44m/s
平均 89.23m/s
最低 88.17m/s
ジュール 0.796J
回転数 1,566rpm(秒間26.1発)
※11.1Vリポ使用
921rpm (秒間15.35発)
※7.4Vリポ使用
※東京マルイ バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温約9.3度、湿度43%、XCORTECH X3200にて測定

パーツリスト


パッケージ
パッケージは黒で統一されたクールなデザイン。電子基板配線を模したテクスチャが入っている。ハンドルが付いているので運ぶのに便利。パッケージサイズは106cm×27cm×8.3cm。

パッケージ内容
パッケージ内容。本体、マガジン、チャージャー、チャージングロッド、クリーニングロッド、取説、カタログ、弾速証明書が同梱される。

弾速証明書
弾速証明書は平均値89.7m/sで計測されている。今回の実測値においてもほぼ同一だった。

サイドビュー 右
サイドビュー 左
サイドビュー。16インチバレルに細身のハンドガードが装着れ、とてもスリムなスタイル。
バッテリーを除く本体+マガジンの実測重量は3,095gだった。

レシーバー
レシーバーはアルミ製でG&Gのオリジナルデザイン。主張はあるが、奇抜すぎず、民間製の実銃ARにありそうなデザイン。

アンビセレクター
両側から操作できるアンビセレクター、マガジンリリースボタン。セレクターのマークはピクトグラム。

フリーフロート構造
ハンドガードがアウターバレルに接しないフリーフロート構造なので命中精度に期待が持てる。

フラッシュハイダー フラッシュハイダーはサイド3ポートコンプ。流行のスタイルだ。左側のイモネジで止まっていて、取り外せばM14逆ネジ仕様となっている。

フロントサイト
フロントサイトはフリップアップ式。サイトピンを回して上下の調節が可能。起こした状態ではロックが掛かり、不意に倒れない仕組み。側面のリリースボタンを押して折り畳む。

M-LOK対応ハンドガードレール
細身のM-LOK対応ハンドガードレール。アルミ製で非常に軽量そうだ。ハンドガード内径は36.8mm。内部にはガスブロックとガスチューブも再現される。

レールはトップ面のみ
レールはトップ面にのみ刻まれており、サイズ的にはピカティニー規格準拠だが、レールの凸部に軽量化のためか穴加工が施されるなど、オリジナルのデザインとなっている。

PTS製の樹脂製M-LOKレール
社外品のPTS製M-LOKレールを装着してみた。樹脂製ながらしっかり取り付け可能。今回はここにバイポッドを取り付けてより安定した姿勢での射撃テストを行った。

マガジンハウジング
マガジンハウジングは大き目のフレア状のマグウェルとなっていて、素早いマグチェンジも安心。
ハウジングにはG&G ARMAMENT、G2メカボ搭載や、6mm仕様の電動ガンであることがレーザー刻印されている。


G2ギアボックスは従来のバージョン1に比べてボックス下部の肉厚が増し、強度が70%向上した。
矢印の部分にマガジンセフティ兼ユニット停止用のリンクレバーを備える。

ユニットが停止する仕組み
本体側のリンクレバーに装填されたマガジンが当たると、マガジンセフティが解除され射撃できるようになる。残弾0になると、マガジン側の矢印のボタンが引っ込み、再びギアボックス側のレバーが前進してユニットが停止する仕組み。

ストレートタイプの電子トリガー
ストレートタイプの電子トリガーを採用。ストロークが短くテンションも程よい。トリガー中央部のストロークは4.5mmほど。最後の0.5mmくらいでマイクロスイッチのカチという感触がわずかにある。とても引きやすい好印象のトリガー。トレポンARに比べると最初の遊びが少し長く感じるのでもっと詰めても良いかも。

アンビセレクター
アンビセレクターというとギアでコネクトしたゴリゴリとした重い操作感を思い浮かべるが、MBR556 WHの操作感はとても滑らかで各ポジションにスチャッと入る。
射撃モードはセミ/フルに加えて、3点バーストと5点バーストモードに切り替え可能。

3点バーストモードに切り替えるにはセミオート射撃し、そのままトリガーを10秒間引きっぱなしににすると「ピー」とビープ音が鳴り、モードが切り替わったことを知らせてくれる。バースト射撃はセレクターをフルオートポジションにして行う。
バーストモードから再びセミオートでトリガー10秒引きするか、バッテリーを取り外すと設定はリセットされフルオートモードに戻る。

5点バーストにするには、フルオートモード、3点バーストモードどちらからでも移行可能。またマガジンが刺さってなくても移行可能だ。
まず、セレクターを一旦セーフに入れる。そしてセレクターをセミに切り替え、そこからフルの位置と4往復半切り替える。つまり、セーフティ→セミ→フル→セミ→フル→セミ→フル→セミ→フル→セミ→フルで止めるとピーっと長めのビープ音が鳴る。これで5点バーストに切り替わる。
ポイントは最初に一度セーフティに入れることと、最後がフルのポジションで終わることだ。

3点バーストモード切替え時は、弾の入ったマガジンを装填するか、マガジンハウジング内のストップレバーを指で押しながら行う必要があり、弾の発射方向に注意したり、ちょっと面倒だと感じた。

また、バースト射撃中にトリガーを戻してもキャンセルはされない。スイッチが一度入れば必ず規定弾数を発射する仕様となっている。個人的にはバースト中にトリガーから指を離したら、それは射手が射撃を停止したいという意志表示であり、安全面で考えても即時に銃は発射を停止するべきだと思っている。実銃のメカニカルバースト同様の仕組みにしてもらいたいところだ。

グリップ グリップはG27タイプ。デザインもカッコいいし、握り心地も良いが、人によってはフィンガーチャンネルが邪魔と感じるかもしれない。このグリップ内部に25000回転のモーターを内蔵する。トリガーガード下にCEマークを入れるのはなんともカッコ悪いと感じる。

スリングスイベルプレート レシーバーエンドにはCQDタイプのスリングスイベルプレートあり。このプレートの穴からギアボックスが見える。放熱用なのか、埃や砂などが侵入しないかちょっと心配だ。

チャージングハンドル
チャージングハンドルもアンビ仕様。写真の位置まで2.5cmほどのストローク。引くとG&Gのロゴが現れる。

可変ホップアップの調節ダイヤル
チャージングハンドルを引くと連動してボルトが後退し、可変ホップアップの調節ダイヤルにアクセスできる。この時ボルトはロックされるのでホップ調整も便利。ボルトを前進させるにはレシーバー反対側のボルトリリースボタンを押す。
ホップダイヤルは上へ回すとホップが強くかかる。ダイヤルはクリック感があり調整しやすい。ただ、個体差なのか、0.25gBB弾でホップ適正を得るにはダイヤルを最大まで回す必要があった。

リアサイト
リアサイトはフリップアップ式。ダイヤルで上下左右の調節が可能。

ストック
ストックはG&GオリジナルのGOS-V3ストック。6ポジション。バットプレートはゴム製で構えた時の感触も良い。

ストックリリースレバー
ストックリリースレバーのほか、ストックを固定するロックレバーも装備しており、ストックチューブにガッチリと固定できるのが嬉しい。

コンパートメントスペース
バット部のボタンを押すとCR123A電池を2本収納できるコンパートメントスペースをオープンできる。

バットプレートを回転
ストック上部のボタンを押しながらバットプレートを回転させるとバッテリースペースにアクセスできる。

G&G純正の1100mAh 20Cの3つ又リポバッテリー
バッテリーは7.4V、11.1Vのリポバッテリーを接続できた。写真はG&G純正の11.1v、1100mAh 20Cの3つ又リポバッテリー。マニュアルには25Cを上回る放電率のバッテリーを使用するなとある。

電子基板
バージョン1に比べて約半分のサイズになったETUの電子基板と、平型ミニヒューズがストックチューブ内に収まる。基盤にはスピーカーが搭載され、モード切替時やバッテリーの低電圧時にビープ音が鳴るようになった。配線コードは旧来の固いもので、バッテリー収納時の押し込みに苦労する。もう少し柔らかいシリコンコード等でも良いのではと思う。

ストックチューブ内 ストックチューブ内は電子基板とヒューズで実質バッテリーを収納することができない。両サイドに膨らんだストックのチーク部にバッテリーを収納するのだが、このスペースも幅19.5mmの純正バッテリーを一つ入れるのでギリギリ。三又の場合、左右の空間に2つのバッテリーを入れ、残りの1つは中央部に入れるのだが、完全にストックを最短にすることができず、3~6ポジションでの運用となる。

リポバッテリー今回Option No.1の1300mAh 7.4V二又リポバッテリーも試したが、こちらの二股ならば長さ12.5cm×幅19.3mmでぴったりと収納でき、ストック最短にもできる。レスポンスを考えると断然11.1vを推すが、ストックを短く使いたい場合は2セルの二股バッテリーの選択となるだろう。

マガジン
マガジンの装弾数は90発。PMAGのような樹脂製のデザイン。重量は185g。もちろん最後の1発まで撃ちきれる。
マガジンはマルイ純正のスタンダード電動ガン用300連マガジンや、互換PMAGタイプも使用できた。ただ、マルイ純正の80連ショートマグは使えるのに、190連ショートマガジンはなぜかマグキャッチが確実にロックできなかった。

実射テスト

実射テスト
実射テストは30m~40mの距離で、東京マルイ製のベアリングバイオ0.2g、0.25gBB弾、ターゲットはA3サイズおよび、直径18cmのスチールプレートを使用。バッテリーはG&G純正の三又1100mAh、11.1vバッテリーにておこなった。

0.25gではヘッドショット可能
30mでは0.2gでA3ターゲットにほぼ命中、0.25gではヘッドショット可能なほど。
40mでは0.2gだとかなり山なりに着弾するが、マンターゲットには十分収まっている。0.25gでは弾道はさらに低進しA3ターゲットにそこそこ当たる。0.25g弾でもう少しホップをかけたいと感じたが、残念ながらホップダイヤル最大で、それ以上調整はできなかった。
50mでも試したが、かなり上を狙っていかないと届かないのと、セミオートではマンターゲットをヒットできなかった。フルオートで撃てば人物大に着弾させることは可能だ。

トリガーの感触は非常に滑らか
各部解説でも述べたが、トリガーの感触は非常に滑らか。セミオートの切れも抜群に良い。これでも十分すぎる感触だが、さらに遊びを詰めたら使いやすくなりそう。
発射回転数は11.1vだと1,556rpmで秒間26発越えと準ハイサイクルの領域。もちろん7.4vのリポでも動作し、その場合は921rpm(秒間15発)と十分な回転数。トリガーのレスポンス、弾幕重視ならば11.1vがおススメだ。

残弾0で自動停止は確実にかかり、誤作動をすることはテスト中一度もなかった。ハイサイクルのフルオート射撃からビシっとユニットが停止するのはとても気持ちが良い。また、ユニット停止した後の復帰動作はマガジンを入れ替えるだけというのも気に入った。マルイやトレポンのようにボルトリリースボタンを押して解除するのは実銃のアクション同様でリアルだが、ゲームに使用するなら無駄な操作は無いほうが便利だ。

高級感が増した
これまでのG&Gの電動ガンというと、射撃時のバネ鳴りの音がビヨヨーンと響き、なーんか安っぽいイメージがあったが、 このMBR556はとても引き締まった射撃音で、これだけでもずいぶんと高級感が増した。
細かい話をすればダイキャストパーツの塗装がテカテカして厚ぼったかったり、まだまだ質感向上の余地はあると思う。

剛性に関しては何ら問題なく、ガッチリとした一本感がある。ただ、本個体は箱出しでストックチューブが少し緩んでいたので、チューブ内のネジの増し締めを行った。

16インチバレルは細身のハンドガードで20インチくらいの長さに感じる。実測では14.5インチバレルのM4カービンよりフロントが8cmほど長い。しかし、ハンドガードは握りやすく、かなり軽量で長さを感じさせない取り回しが可能だ。



総評

総評
G&GのG2ギアボックスはとても優秀で、これまでのG&G製品も性能が向上してきたと感じたが、さらにハイクラスの製品に進化した印象だ。

ただし今回レビューしたMBR556 WHで言えば気になることもいくつかある。
まず、バッテリーの形状を選ぶということ。オリジナルのGOS-V3ストックは、それ自体の使い勝手は悪くないが、バッテリー収納という面では制約が大きい。せっかく基盤が小型化したのだから、基盤とヒューズはギアボックス側に寄せて、ストックチューブ内にバッテリーを収納できるスペースを作ってほしかった。スリムタイプのリポがチューブ内に収納できればストック交換の選択肢も広がる。

次にマガジンセーフティ。安全な仕組みであるものの、サバイバルゲームで使用する場合、フィールドアウト時に弾抜きがやりにくい。マガジンを抜けば撃てないし、マニュアルセフティもあるからといって、弾抜きする必要がないとは言い切れない。
トレポンと異なり、マガジンを途中で抜けばチャンバーに弾残りすることがあるので、本体から確実にBB弾を取り除きたい心理が働く。その際、マガジンハウジングに指を突っ込んで小さなレバーを押しながら撃たねばならないのは面倒だし、安全面にも疑問が残る。機能をオミットしようと思っても自動停止機構と共有している部分なので、なんとも歯がゆいところ。
せめてマガジンに空撃ちモードスイッチでもあればとは思う。

あとはチャンバーのBB弾重量に対する対応幅だろう。今回0.25g弾でホップ目いっぱいでも弱めだったことが個体差でないとするならば、チャンバーとパッキンの改善は必要となるだろう。少なくとも国内ならばG&Gとして発売されている0.2~0.28g弾の範囲で十分な調整が効くようにしてもらいたい。

とはいえ、基本性能で言えば、電子トリガーや自動停止機構、使い勝手や全体的な性能は格段に向上しており、これが定価67,800円(税別)、安い店なら実売5万円台前半だからコストパフォーマンスは高い。
また、 G&Gはユーザーからのフィードバックを素早く製品に反映する小回りの利くメーカーだ。今後もさらに品質が向上していくことは間違いないだろう。

今後このG2ギアボックスを搭載した新モデルや、旧モデルのリプレイスもあるそうなので、ゲームで更に取り回しの良いコンパクトモデルの発売も期待したい。

TR16 MBR556 WHは現時点で世界トップクラスの電動ガンだと言える。ぜひこの進化を体感して欲しい。


撮影協力:ビレッジ2、TAKE ON

2017/12/30


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