Golden Eagle 電動ガン FightLite MCR

Golden Eagle 電動ガン FightLite MCR

レポート:戸井 源太郎

香港のGolden Eagle(以下、GE)からFightLite MCRというM4型のマシンガンの電動ガンが2019年早々に発売されました。

マシンガンはロマンですよね~。迫力のベルト給弾、怒涛の如く発射されるBB弾!!
一方でマシンガンは大きくて重くて扱いが大変、という声も聞かれます。でも今回レビューするFightLite MCRはロマンと使いやすさを両立した軽快なマシンガンなのです!!
M4のロアフレームはそのままに、ベルトリンク式のアッパーを搭載したという、いかにもトイガンオリジナルのネタモノのように思われるかもしれませんが、なんと実は実銃が存在するのです。

FightLite Industries社 MCR
MCR(Mission Configurable Rifles)の実銃は、アメリカのFightLite Industries社から発売されています。
M4/AR15のアッパーフレームをこのMCRに交換するだけでM249 MINIMIと同じベルトリンクの5.56 x 45mm弾をそれこそ雨のように叩き込めます。
アメリカでは、このアッパーだけでの購入でき、お持ちのM4をワンタッチでマシンガンに変更できます。面白い銃だと思いますが、ただ民間用だとアメリカでもフルオートが撃てる州も限られているので、その他の州ではセミオートオンリーなんでしょうね。
ここまでシステマチックにできているのなら軍用に最適だと思うのですがどうなんでしょうか? 合理的で火力もありそうな気がするのですが…。

では、GEのFightLite MCRの電動ガンとしての実力はどうか?
早速、レビューしていきたいと思います。

MCR サイドビュー 左
MCR サイドビュー 右

主要パーツはメタル製でしっかりした作りで剛性も高く、マシンガンほど重くはなく、とても扱いやすいです。使い慣れたM4レシーバーで装弾数2,000発による圧倒的な火力は魅力です。レビューは12.5インチバレルモデルですが、他に18.75、16.25インチのバリエーションがラインナップしています。

パッケージ
パッケージ内部
シンプルですが、デザインに富んだパッケージです。内部はスポンジで銃をしっかり保護しています。他に取説、マズルキャップ、BB弾が入っています。 パッケージサイズは約110 x 35 x 12cmです。

ベルトリンクのアッパーの組み合わせ
刻印
M4のロアフレームにベルトリンクのアッパーの組み合わせです。マガジンハウジングにはFightLiteのロゴが刻まれています。
セレクターは左面のみ、ボルトリリースレバーはダミーです。
またスタンダード用のM4マガジンも使用可能となっています。

アッパーレシーバー
下はM4そのままですが、アッパーはかなりゴツく、ちょっとアンバランスにみえます。アッパーレシーバーには「FIGHTLITE」の文字とロゴ、ロアフレームには「MCR」の刻印が入っています。

トリガー
トリガーは独特の形状です。

グリップ
グリップはA2タイプが標準装備です。

コッキングレバー
左面に大型のコッキングレバーがあります。ハンドルを起こして、コッキングが可能です。

ホップアップダイヤル
コッキングレバーを引くとエジェクションポートのボルトカバーが開きます。ここに可変ホップアップダイヤルがあります。

フィードカバー
フィードカバー
フィードカバーは後部のボタンを押しながら開けることができます。ここにダミーカートをセットします。ダミーカートは非常に軽いプラ製です。

雰囲気はマシンガン
フィードカバーを閉めれば、雰囲気はマシンガンそのものです。

フラッシュハイダー
フラッシュハイダーはバードケージタイプ、アウターバレルにはフルートも入っています。フロントサイトは無骨なタワーでポストはM4系と同様で上下の調節可能です。

リアサイト
リアサイトはピープは起倒式で、ダイヤルで左右の調節が可能です。

ハンドガード
ハンドガードは左右、下面がKEYMOD仕様になっており、QDスリベルリングが付属しています。バレルにあるハンドルはこの位置で固定されており可動しません。

ピカティニーレール
フィードカバー上部、ハンドガード上部はピカティニーレールとなっており、光学照準機他、様々なアクセサリーが搭載できます。

フィードカバー前にあるレバー
アウターバレルを簡単に着脱
フィードカバー前にあるレバーを押せば、アウターバレルを簡単に着脱できます。ガスチューブも再現されています。ただし、チェンバーはレシーバー側にあるので、インナーバレルは着脱できません。

ストック
ストックはチークパッドが付いたViper Mod1ストックタイプを標準装備です。ストック長は6段階に調整できます。チークパッドは個人的にはアイアンでは高すぎで、スコープ搭載すると低すぎる感じでした。

チークパッドの中にバッテリーを収納
バットプレートのネジ2本を外すとバットプレート、チークパッド分解できます。チークパッドの中にバッテリーを収納できる他、ストックパイプ内にも収納できます。

2,000発の電動BOXマガジン
装弾数2,000発の電動BOXマガジンとダミーのベルトリンクが付属します。給弾方法はオートと音感センサーの選択式になっています。この電動BOXマガジンはスタンダード電動ガンのM4系全般に使用可能です。マガジン重量は464g(電池含まず)と非常に軽量です。

ダミーカートを接続
BOXの左サイドのカバーを外します。BB弾の給弾口かと思いきや、ここにはダミーカートを接続します。内部にはカート固定用のクリップが見えます。BB弾は多弾倉マガジンと同様、マガジンリップの後部から給弾します。

単4電池4本
BOXマガジンの底部に単4電池4本を入れます。

電動BOXマガジンのスイッチ
電動BOXマガジンのスイッチは後部右側にあります。スイッチの位置が中央でOFF、左がオート、右が音感センサーになっています。

各種M4用マガジンも使用できます
このGEのFightLite MCRは標準装備の電動BOXマガジンのみならず、スタンダード電動ガンの各種M4用マガジンも使用できます。

実射テスト

実射テスト
実射テストはいつもと同様、距離30、40mで行いました。BB弾は東京マルイのベアリングバイオBB0.2g弾と0.25g弾を使用しました。
0.2gBB弾、0.25gBB弾ともに距離30mでは必中です。距離40mではほぼボディをヒットできるポテンシャルを有しています。最大射程は50mはありそうです。
弾筋はどちらの弾でも悪くないですが、テスト当日は風は強めだったこともあり、やはり重量がある0.25gBB弾の方が集弾性がよく、相性はよさそうです。
ただ、ホップアップの調整が超シビアで、適性を出すのに苦労しました。
しかし実射、電動マガジンも確実に作動し、問題はありませんでした。箱出しでそのままサバゲーで活躍できるでしょう。

バッテリーは7.4Vのリポ
テスト時、バッテリーは7.4Vのリポを使用しましたが、11.1V並みにレスポンスがよいと感じました。正直、中華ブランドなので、あまり期待していませんでしたが、スタンダード電動ガンによくみられる「モシャパン!」という野暮ったい作動ではなく、キレがありました。トリガーも「フニャフニャ感」がなく適度な重さがあり、好感触です。
実射性能も飛距離、精度とも充分、合格レベルに達していると思います。
あえて不満があるとしたらホップアップの調整とバッテリーの交換が少し面倒ということくらいですね。
※11.1Vのバッテリーでは、故障する可能性があります。使用は控えた方がよさそうです。


総評

コンパクトなスタイル
マシンガンですが、M4ベースでコンパクトなスタイル。そして重量は3.6kgと次世代電動ガンのM4と同等の重量なので、扱いやすいです。
実射性能、信頼性も問題なく、装弾数2,000発は圧倒的です。またM249 MINIMIなどのマシンガンと違いセミオートも撃てるのが魅力です。そして何よりベルトリンクのダミーカートが雰囲気を盛り上げてくれます。
外観も美しく仕上がっているだけでなく、フレームにはFightLite MCRの刻印入りとリアルにまとめてきています。 最近の中華ブランドの電動ガンも技術が向上してきており、なかなかの性能です。
このクオリティで価格は市場価格で30,000円前後とは、嬉しい限りです。
正直、期待していませんでしたので、実射テストしてみて、最初の気持ちが綺麗に吹き飛びました。はっきりいって、これはよいです!

純粋なゲーマーで、バリバリ撃ちまくりたい方には、このGEのFightLite MCRはオススメでしょう。

スペック


全長 775〜860mm
重量 3,600g
銃身長 -mm(インナーバレル長)
装弾数 2,000発
価格 43,000円(税別)
発売日 2019年1月
動力源 リポバッテリー
初速 最高:84.39m/s
平均:83.04m/s
最低:81.82m/s
ジュール:0.69J
回転数 744rpm (秒間 約12.4発) 7.4Vリポ使用

※東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ固定、屋外10発での測定、気温31.4度、湿度43%、XCORTECH X3200 Mk3にて測定。

協力:UFC、ビレッジ2

2019/08/07



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