クラウンモデル エアガン XMP-K

クラウンモデル エアガン XMP-K

クラウンから10歳以上対象のエアコッキングガン、XMP-Kが2019年8月に発売された。モデル名はXMP-Kとなっているが、その形状はまさしくSIG SAUER社が2013年に発表したマルチキャリバーサブマシンガン、MPXだ。口径は9mm、.357SIG、.40S&W口径がラインアップされる。

MPX-K
その4.5インチバレルを装備した短縮バージョン(クルツ)がMPX-Kとなる。
最新のコンパクト クローズボルトSMGがエアコキ10禁とはいえ、定価3,980円で買えてしまうのだから、手にしない理由はない。
それではクラウンから発売されたエアコッキングガンXMP-Kをレビューしていこう。

パッケージ
パッケージデザインは黒とブルーをベースにオレンジのアクセントが入ってカジュアルな印象。
パッケージサイズは50 x 22 x 8.7cm。

パッケージ内容
パッケージ内容は本体、マガジン、保護キャップ、取説、ターゲット2枚、0.12g黄色BB弾少々。

サイドビュー右
10歳以上対象とは思えないほどのフォルムの良さ。しかも子供用に縮小されているわけではなくフルサイズだ。

サイドビュー左
持った感じは軽いが全体的に作りの良さが感じられる。これが3,980円とは信じられないほど。

レシーバーは樹脂製
レシーバーは樹脂製のモナカで、さすがにSIGの刻印こそないが、アッパーとロアレシーバーの質感を変えていたりと、作りこみが素晴らしい。
ボルトキャッチはモールドダミーで、マガジンキャッチ、セレクターはライブ。

セレクター
セレクターはなんとアンビ式で機能する。セーフポジションでトリガーロック、セミとフルポジションで発射可能。マガジンキャッチはアンビではなく、右から押し込むタイプだ。エジェクションポートはモールドダミーで開閉しない。

ハンドガード
ハンドガードはレシーバー一体型。4面レールとなっている。このレールは樹脂製ながらピカニティレール準拠のリアルサイズ。フラッシュハイダーはオーソドックスなバードケージで取り外しはできない。

トップレール
トップレールには前後にフリップアップサイトが搭載される。レールから取り外すこともできる。

ハンドガード下側
ハンドガード下側にもレールがあり、ハンドストップを備える。ライトやバイポッドを取り付ける際にハンドストップが邪魔になる場合はネジ1本でハンドストップを取り外すこともできる。

マガジン装弾数は25発
独特のエンボス模様のマガジン装弾数は25発。前面にスリットがあり、シングルスタックで装填される。フォロアーを一番下まで引くと、マガジン内部のリザーブタンクからBB弾をスリットに流し込むことができる。

リザーブタンク
リザーブタンクにはマガジン後方の蓋を開けてジャラジャラと弾を流し込む。約500発入る。

マガジン底部
マガジン底部にはSIGっぽい刻印がある。

グリップ
グリップは細身で握り易い。MPX独特の形状を良く再現している。トリガープルは約1kgほどだった。

ストック
ストックは3段階の伸縮式。実銃同様に上面のリリースボタンを押して展開する。ストックアームはナイロン樹脂製。

バットプレート
バットプレートにも同様の刻印がある。

実銃同様に取り外し可能
ストックは実銃同様に取り外し可能。矢印のレバーを押しながらスライドして取り外せる。外したレシーバー側はピカティニーレールとなっている。

チャージングハンドル
発射の度にチャージングハンドルを引いてコッキングする。

コッキング
コッキングは10禁にしては少し重く感じる。またチャージングハンドルを引くので都度銃口が上を向いてしまうのは仕方がないところだろう。

インナーバレル
インナーバレルはアルミ製。

実射テスト

実射テスト
今回はビレッジ1のシューティングレンジにて20m、10mでの実射テストを行った。BB弾は東京マルイの0.12gバイオBB弾を使用した。
リアルサイズレールなのでドットサイトやスコープ、フォアグリップ、ウエポンライトがポン付けできるのが嬉しい。

固定ホップアップの掛かりは少な目で0.12g弾でちょうど良い感じ。初速は平均42m/sで0.11Jと10禁仕様だ。
距離20mでは大きく山なりに狙ってマンターゲット上半身に当てられるかなといったところ。これくらいが最大有効射程だと思われる。
距離10mではかなりストレートに弾が飛ぶ。マンターゲットはもちろん、15cmプレートを狙っていける精度だった。
全体的な射撃性能としては0.135J制限の中でこれだけの命中精度があれば十分使えるといって良いだろう。作動も確実でトラブルも一切なかった。


総評

総評
最新のSIG製サブマシンガンが、この価格で買えるということが素晴らしい。
しかもフルサイズのリアルな外観で再現され大人でも十分楽しめる。装弾数25+500発と多く、サバゲーでもマガジン1本で遊べるのもいい。アンビセレクターやマグキャッチがライブだったり、ストックも伸縮、取り外しまで出来る。しかも命中精度も10禁としては抜群だった。
もし10禁エアコキゲームがあるならハンドガンより肩付けできるこのXMP-Kを選ぶだろう。
唯一惜しいのはフラッシュハイダーが取り外せてM14逆ネジ仕様だったら、サプレッサーを取り付けられたのになぁというところ。


軽いのでハンドガンのように構えて撃つことも楽々できる。ストックを取り外して軽快に立ち回るのも楽しい。

また、低価格なのでカスタムベースとして利用して、電動ユニットを組み込んだりするのもアリだろう。
このクラウンのXMP-K、子供から大人まで広くお勧めできるモデルだ。

スペック


全長 450~565mm (カタログ値)
重量 734g (実測値)
銃身長 -mm(インナーバレル長)
装弾数 25発+約500発(リザーブタンク)
価格 3,980円(税別)
発売日 2019年8月
動力源 エアコッキング手動
初速 最高:43.47m/s
平均:42.78m/s
最低:41.76m/s
ジュール:0.110J

※東京マルイベアリングバイオBB弾 0.12g使用、ホップアップ固定、屋外10発での測定、気温36.5度、湿度41%、XCORTECH X3200 Mk3にて測定。

撮影協力:TANAKA WORKS、ビレッジ1

2019/09/07


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